2019年7月7日放送
第605回メ~テレ放送番組審議会(6月11日開催)では、5月13日から毎週月曜深夜に放送したメ~テレドラマ『ヴィレヴァン!』について審議しました。
放送倫理検証委員会は第138回委員会(6月14日開催)で、読売テレビの『かんさい情報ネットten.』について、審議入りすることを決めました。対象となったのは、読売テレビが5月10日、夕方のニュース番組『かんさい情報ネットten.』で放送した企画コーナー「迷ってナンボ!」です。
番組は、大阪市内にある飲食店の店員からの「性別が分からない常連客がいる」という声を取り上げ、お笑い芸人が常連客に性別を確認。名前や住所、恋人の有無を聞くなどしたうえで、保険証の性別欄を撮影したり、胸を触ったりして、「男性」と確認できたと結論づけました。番組のコメンテーターは番組内で「許しがたい人権感覚の欠如だ」などと批判。局には視聴者から多数の批判の意見が寄せられました。
読売テレビは、この男性に謝罪するとともに、番組ホームページで謝罪。番組でアナウンサーや解説デスク、報道局長が出演して、人権的配慮に欠けた不適切な放送であったと謝罪したうえで、「迷ってナンボ!」のコーナーは当面の間、放送を休止すると発表しました。委員会は、この番組の制作経緯を知る必要があるとして、読売テレビに対して、報告書と同録DVDの提出を求めたうえで討議し、審議入りを決めました。
また、放送倫理検証委員会は、テレビ朝日が2月14日に放送したバラエティー番組『アメトーーク!』について、委員会で議論のうえ、討議を継続することにしました。この番組では、出演者の女性芸人が自身の体験を語った際、自身が中途退学した高校の実名を挙げ、学校側が不良生徒対策をしているかのような発言をしました。また司会者も「僕らも学生の頃にそっち方面は行かんとことみんなで言うてた」と発言。また他の出演者の「道できれいな10円を12円で売ってる人がいた」との発言に、その様子をイメージするかのようなイラストを挿入するなどの内容を放送したものです。
その後、テレビ朝日は、4月18日の同じ番組で、「事実と異なる内容や差別的な表現があった」として謝罪し、番組のホームページに謝罪文を載せました。テレビ朝日の報告書をもとに委員会は討議を行い、特定の地域や学校を差別する表現があり、民放連放送基準に照らして問題があると考えられるところや、さらに確認したい点があるとして追加の質問を行い、討議を継続することにしました。
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