2021年6月6日放送
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放送倫理検証委員会は第160回委員会(5月14日開催)で、アイヌ民族に対する差別的表現を放送し審議入りした日本テレビの情報番組について審議しました。この事案は、日本テレビが3月12日に放送した情報番組『スッキリ』のコーナーで、アイヌ民族の女性を描いたドキュメンタリー作品を紹介した後、出演したタレントが「この作品とかけまして動物を見つけた時ととく。その心は。あ、犬」という謎かけのコメントをしたものです。
放送後に、視聴者からアイヌ民族を犬とかけるのは不適切だという批判が相次ぎ、日本テレビは全面的に謝罪。検証委員会が放送倫理違反の疑いがあるとして審議入りを決めていました。5月の審議では、担当委員が日本テレビの関係者に対して行ったヒアリングの途中経過が報告され、出席委員で議論が行われました。6月に開催する次回委員会で、意見書案をもとに引き続き検討されることになりました。
また総務省は、この放送内容がアイヌ民族に対する不適切な差別的表現だったとして4月30日、民放連とNHKに対し文書で人権問題への対応について要請しました。再発防止の観点から放送事業者に差別や人権侵害に対する理解と配慮を求めたものです。これを受け民放連は、会員全社に文書を送付し周知しています。
放送倫理検証委員会が今年1月に放送倫理違反ありと判断した『超逆境クイズバトル!!99人の壁』について、フジテレビから具体的な改善策を含めた取り組み状況などの報告を受け、第160回委員会で内容を検討した結果、改善状況を見守ることとして対応を了承しました。
この事案は、クイズ番組の出場者の不足に対して、解答権のないエキストラをほぼ毎回のように補充していたもので、番組が標榜するコンセプトを逸脱して視聴者との約束を裏切ったとして放送倫理違反の判断を受けました。再発防止策としては、「番組制作体制の再構築」や「スタッフの誰でも相談できるホットラインの開設」などが挙げられています。これらの報告を受け、委員会は、今後の改善状況を見守り、当該報告を了承して公表することにしました。
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