2021年8月1日放送
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第626回メ~テレ放送番組審議会(7月13日開催)では、『メ~テレドキュメント「民意 偽造」』(5月29日深夜3:35~4:40放送)について審議しました。
放送倫理検証委員会は7月21日、アイヌ民族への差別表現を含む内容を放送した日本テレビの情報番組『スッキリ』に対して「放送倫理違反があった」と判断する委員会決定を公表しました。
この事案は、3月12日の『スッキリ』のコーナーで、アイヌ民族の女性を描いたドキュメンタリー作品を紹介した際、出演したタレントが「この作品とかけまして、動物を見つけた時ととく。その心は。あ、犬」という謎かけをしたVTRを放送して問題となっていたものです。
検証委員会は審議の結果、アイヌ民族に対する明らかな差別表現を含んだもので、放送に至った背景には、収録した動画のチェック体制が極めて甘く、アイヌ民族やその差別問題に関する基本的知識がスタッフ間で決定的に不足していた点があったと指摘しました。また、仮にアイヌ民族の歴史や差別についての知識がなかったとしても、“感度のアンテナ”が機能していれば、人を動物に例えた発言を公共の電波に乗せることを止めるべきという考えや行動につながっていたはずだとして、“感度のアンテナ”が弱くなっていたがために、深刻な事態を招いてしまったのではないかとも指摘しました。
そのうえで、日本民間放送連盟の『放送基準』、『人種・性別・職業・境遇・信条などによって取り扱いを差別しない』『人種・民族・国民に関することを取り扱う時は、その感情を尊重しなければならない』などに反しているとして、放送倫理違反があったと判断しました。
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