2021年11月7日放送
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第628回メ~テレ放送番組審議会(10月12日開催)では、『池上彰と考える!巨大自然災害から命を守れ』(9月5日放送)について審議しました。
BPO青少年委員会は第238回委員会(9月28日開催)で、「未成年者への取材のあり方に関して留意すべきこと」として、「委員長コメント」を公表しました。これは2021年6月、千葉県八街市で飲酒運転により児童5人が死傷した事故の取材で、被害者の同級生へのインタビューについて意見交換のうえ、まとめられたものです。
委員長コメントでは、「死亡事故による深い悲しみの中で、子どもにインタビューする行為は、事故によるトラウマを想起させ、二次被害に繋がる」など批判的な意見が視聴者から寄せられたことをあげ、子どもの顔を映しながらの取材の中で、同級生の死という特に子どもにとって心理的ショックの大きい時期に、痛ましい記憶の想起によるPTSDなどを起こしかねない取材には大きな問題があった、としています。
さらに、放映された画像と発言が、SNSや画像メディアとして記録、加工され拡散配信されてしまう可能性があり、犠牲者に対する複雑な感情を発言している映像を、インタビューを受けた子どもやその友人が繰り返し見ることによる人間関係の障害や、本人の呵責の念などの深い心理的ダメージにつながる危険性は看過できない、と指摘しています。
そのうえで、今回の子どもへのインタビューが報道番組として伝えるべき中核的な内容であったのかという点に照らし合わせると、インタビューそのものの必要性にさえ疑問を感じるとして、すべての報道関係者に、衝撃的な事件や事故では子どもへのインタビューに細心の注意を払うこと、報道番組で伝えるべきコンテンツについて改めて再考することを求めています。
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