2021年12月5日放送
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第629回メ~テレ放送番組審議会(11月16日開催)では、『おぎやはぎのハピキャン ノリさんとキャンプしてみましたSP』(10月13日放送)について審議しました。
放送倫理検証委員会は第165回委員会(11月12日に開催)で、視聴者からの質問を偽装していたテレビ朝日の『大下容子ワイド!スクランブル』について、放送倫理違反の疑いがあるとして、審議入りすることを決定しました。
対象となったのは、番組内の視聴者からの質問に答えるコーナーで、2021年3月から約半年間にわたり、番組スタッフが用意した質問を視聴者からの質問であるかのように偽って紹介していました。放送した質問のうちおよそ2割にあたる104問が番組側で作成されていたほか、質問者の住所や年代などが架空の属性で紹介されていたものもあったということです。テレビ朝日は、「番組スタッフからの指摘を受けて調べたところ、不適切な演出が確認された」として番組で謝罪するとともに、このコーナーの制作を当面休止しました。担当したチーフディレクターはじめ複数の関係者を処分したことも公表しています。
委員会は、テレビ朝日から報告書と番組DVDの提出を受けて協議を行った結果、「深刻な事案で、質問内容によっては世論の誘導にもつながりかねない」などの意見が出されました。そのうえで、この事案は放送倫理違反の疑いがあり、放送に至った経緯などについて詳しく検証する必要があるとして審議入りを決めました。委員会は今後、番組関係者からヒアリングを行うなどして審議を進めることにしています。
放送人権委員会は第298回委員会(11月16日開催)で、NHK宮崎放送局による「放火殺人事件報道に対する申立て事案」について審理を行い、次回にも委員会決定がまとめられることになりました。
この事案は、NHK宮崎放送局が2020年11月、『イブニング宮崎』で、男性2人が死亡した住宅火災の続報を放送した際、放火殺人事件の疑いが濃くなり、原因として、死亡した2人の間に「何らかの金銭的なトラブル」があったかのように伝えたというものです。
この放送に対して被害者の弟が、「2人の間に何らかの金銭的なトラブルがあった」と報じられたことは、「兄にも原因の一端があったのではないか」との印象を抱かせるもので、被害者である兄の尊厳を傷つけたとして、NHKに対して謝罪を求め、放送人権委員会に申立てを行いました。これに対してNHKは、「事件当事者の2人が亡くなっている中でも、当時の取材で知り得た情報を基に『被害者』と『加害者』を明確に分ける形で客観的な事実を伝えており、申立人の主張する指摘は当たらない」と反論しています。
委員会では、申立人と被申立人の双方からヒアリングを行い、報道された「金銭的なトラブル」という表現について意見交換を続けてきました。そのうえで、必要な審理は概ね尽くされたとして、次回12月下旬に開催する委員会で、最終的な決定内容をまとめることにしています。
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