2022年7月3日放送
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放送倫理検証委員会は、毎日放送がトークバラエティ番組に、日本維新の会幹部ら3人を出演させた問題で、「視聴率重視によるキャスティングが相次ぐことで、政治的公平性を損なう恐れがある」などとする小町谷育子委員長の談話を6月2日に公表しました。
問題となったのは2022年1月、関西ローカルで放送された番組『東野&吉田のほっとけない人』です。維新創設者の橋下徹氏、代表の松井一郎大阪市長、副代表の吉村洋文大阪府知事がそろって出演し、政治的公平性の観点から批判が出ていました。この番組について、委員会が審議して意見書を公表すれば、放送局が政治問題を伝えるにあたり、公平性を追求する際の足かせになるおそれがあるなどとして、審議入りを見送ったうえで、委員長談話を公表したものです。
談話では、毎日放送が番組に3人を起用したのは、過去に出演した時に視聴率が高かったことが理由だとしたうえで、番組では、維新の会の政策に対して、他の出演者から反論や異論が出されず、「維新の会の政策が一方的に肯定的に流される結果になった」として、「公平性を担保するためには、異なる視点の提示が欠かせない」と指摘しました。そのうえで、「大切なのは、視聴者の側に立って、放送に至るまで、放送局が政治的公平性について真剣に議論をしたうえで番組を制作したのかということ。そうした鋭意な努力を欠いた番組によって一番不利益を受けるのは、偏った情報を受け取ることになる視聴者だ」としています。
委員長談話は、この番組に垣間見えた問題点を放送界で共有することが重要だとして、今回の問題をきっかけにそれぞれの放送局に向けて、政治をめぐる放送において視聴率偏重の人選がなされていないか、異なる視点の提示がないなど質的公平性が担保されていない番組が制作されていないか、改めて確認するよう求めました。
放送人権委員会は、日本テレビの情報番組『スッキリ』がペットサロンを取り上げた放送内容について、ペットサロン経営者が名誉を侵害されたと申し立てたことを受け、審理入りすることを6月21日に決定しました。
2021年1月に放送された番組では、「独自 愛犬急死 “押さえつけシャンプー”ペットサロン従業員ら証言」とサイドスーパーを出して、ペットサロンに預けられていたシェパード犬がシャンプーの後に死亡した問題を放送しました。犬の飼い主やペットサロン従業員など複数の関係者の証言を基に構成され、「押さえなさい。暴れないように。それを何回も何回も繰り返すので」「『私は神だ』みたいなことを言うんです」といった、ペットサロン経営者に関する発言が放送されていました。
この放送内容に対して、ペットサロン経営者の申立人は、「申立人がお客さんから預かっていた犬を虐待して死亡させたなどと虚偽事実」を放送したと主張し、「事実に反する放送をすることで申立人の名誉を侵害した」として、放送人権委員会に申し立てたものです。これに対して日本テレビは、放送内容は真実であり、また「事前に十分な取材を行っており、真実であると信じるにつき相当な理由」があり、「申立人の主張はいずれも根拠が無く、受け入れられない」と反論しています。
委員会では、双方と面会および交渉を3カ月以上続けましたが、解決せず、「苦情の取り扱い基準」に照らして、申立ては審理要件を満たしていると判断し、審理入りすることを決めました。実質的な審理は、次回7月開催の委員会で始まります。
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