視聴者の声
- 『ドデスカ!』の占いのコーナーを見ていた時に、「ラッキーフード」が同じ組み合わせになっている日が何回かありました。「占いのコメント」もほとんど同じです。あまりにも頻度が高く、占い師の方が監修をしているというのは嘘なのではないかと思ってしまいました。
このたび番組側のミスにより、2024年11月から12月にかけて複数回、誤った内容をお伝えしていたことが確認されました。ご覧いただいた皆様に心よりお詫び申し上げ、再発防止に努めることをお約束します。
- 『ドデスカ!』にいただいたご意見です。銀行の貸金庫から金品が盗まれた事件のニュースで、「女性行員」というテロップが出ていました。わざわざ女性を強調する意味はあるのでしょうか。多様性の時代に、今回のニュースの伝え方には疑問を感じました。
ご意見ありがとうございます。いただいたご意見を真摯に受け止め、引き続きより良い番組づくりに努めてまいります。
放送番組審議会からのお知らせ
第660回放送番組審議会(1月14日開催)では、日韓合作メ~テレドラマ『彼女のいない時間』(2024年11月6日~27日放送)について審議しました。
放送倫理・番組向上機構(BPO)からのお知らせ
テレビ東京が制作した警察密着番組について放送倫理検証委員会は、事実と異なる内容を報じて視聴者の信頼を裏切ったとして放送倫理違反があったと判断する委員会決定を1月17日に公表しました。
テレビ東京が2023年3月に放送した『激録・警察密着24時‼』では、販売業者が不正競争防止法違反で摘発された事件を取り上げ、4人が逮捕されたことを報じたものの、このうち3人が不起訴になっていたことに全く触れませんでした。また警察の捜索を受けた後も、この業者が商品の販売を継続していたと伝えましたが、販売をしていたのは別の業者だったことがわかっています。この他、密着ドキュメントをうたいながら捜査のほとんどが事後撮影だったことなどが明らかになっていました。
委員会では審議の結果、不起訴に触れず刺激的な演出をしたこと、事実ではない内容の放送をしたこと、密着をうたいながら事後撮影したものを放送していたことなどから、放送倫理違反があったと判断しました。そのうえで、これらの問題を引き起こした4つの要因をあげました。
最初の要因は「強力なモザイク信仰が制作者にみられた」ことです。「番組が取り上げた会社名や従業員の氏名や顔写真はモザイクをかけることで会社や個人が特定できないよう配慮した」と制作者らは説明しましたが、委員会はインターネットに掲載されている記事と見比べれば、誰でも会社名や個人名を特定することができる。にもかかわらず、モザイクがあれば特定されないというモザイク信仰により、摘発対象となった人たちの人権に対する意識を鈍らせ、事実確認がなおざりになり、刺激的な演出にもつながったと指摘しました。
続いて「三方良しに潜む当事者の不在」を要因にあげました。警察密着番組の意義として、ヒアリングで複数の制作者が語ったのは、「警察は活動の意義を世間に知らせることができる。テレビ局は視聴率が取れる。視聴者は娯楽として楽しみながら新たな犯罪の知識を得られる」として三者にメリットがあるという考えが示されたということです。委員会は制作者のそうした視点には逮捕や摘発の対象者である当事者の存在が軽視されていると問題視しました。この他、制作会社のディレクターが周囲から心配されるほど過酷な勤務が続いたことで、適切な引き継ぎができなかったとする「逼迫する制作体制」、逮捕と犯罪者を安直に結びつけて、犯罪捜査をエンターテインメントのように扱い、「ステレオタイプが繰り返された」ことを要因にあげています。
テレビ東京は「委員会の意見を真摯に受け止め、今後の番組制作に生かしてまいります。放送責任に照らして社内処分を実施し、社長、担当役員が報酬の一部を返上しました」とコメントを発表しました。
放送倫理検証委員会は第202回委員会(1月10日開催)で、TBSテレビが放送したバラエティ番組が広告放送と誤認される可能性があり放送倫理違反の疑いがあるとして、審議入りすることを決めました。
対象となった番組は、TBSテレビが2024年10月に放送した『熱狂マニアさん!』です。番組は「ニトリ 秋の神便利グッズ 徹底解剖」と題して、インテリア大手ニトリの商品を、番組全編を通して多数紹介する内容でした。約2時間の放送時間のほとんどで、画面の左上に「ニトリ」と表示されていたということです。
委員会は「番組内での商品などの取り扱いに関しては視聴者に広告と誤解されないよう特に留意する」とした民放連が策定した基準を守らずに放送した疑いがあるとして、審議入りすることを決定しました。
番組内容が広告放送と誤解される番組について、放送倫理検証委員会では2019年10月と2020年6月、3つの番組を対象に放送倫理違反があったと判断する委員会決定を公表しました。更に2020年10月にも委員長談話を公表して、番組と広告を識別しなければならない意義の重要性を改めて指摘したうえで、視聴者の信頼を損なうことがないよう放送事業者に呼びかけていました。
次回の放送は2025年3月2日(日)朝5時からです。