2016年4月3日放送
『名古屋行き最終列車 シーズン4』はディレクターズカット版DVDとして2016年6月発売予定です。現在、メ~テレのショッピングサイト「メ~コレ」で予約受付中です。
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第572回放送番組審議会は、3月9日(水)に開催され、2月13日(土)に放送しました『メ~テレドラマ 名古屋行き最終列車 スペシャル完全版』について審議しました。
第230回放送人権委員会は2月16日に開催され、フジテレビが2015年2月17日に放送したバラエティー番組『カスぺ!「あなたの知るかもしれない世界6」』の「自転車事故企画に対する申立て」事案のヒアリングと審理を行いました。
この企画コーナーでは、母親が自転車にはねられ死亡した申立人のインタビューに続いて、「事実のみを集めたリアルストーリー」として14歳の息子が自転車事故で小学生にけがをさせた家族を描いた再現ドラマが放送されました。ドラマでは、この家族は示談交渉で1500万円の賠償金を払ったが、実はけがをした小学生は「当たり屋」だったという結末でした。
この放送について申立人は、当たり屋がドラマのメインとして登場することについて事前の説明が全くなく、申立人に関して「実際に裁判で賠償金をせしめていることだし、どうせ高額な賠償金目当てで文句を言い続けているのだから、その点で当たり屋と似たようなものだ」との誤解を視聴者に与えかねないとして名誉と信用の侵害を訴え、放送内容の訂正報道や謝罪等を求めています。
2月に開催された委員会では、申立人と被申立人のフジテレビからヒアリングを行いました。申立人は代理人の弁護士とともに出席し、「自転車事故の被害の深刻さを訴えたいという説明を受けて出演したが、茶化す番組の冒頭に使われ、たいへん悔しく思っている。番組で母が当たり屋だと明確に言われたわけではないが、私のブログにはお金をもらっているだろうみたいな、罵詈雑言のような形のコメントが来たりして嫌な思いをした。事前に当たり屋のドラマだという一言の説明もなく、お笑いで終わるような番組とは一切聞いていなかった。聞いていれば、もちろん取材はお断りした。ドラマの内容は荒唐無稽としか言いようがない」等と述べました。
フジテレビからは制作担当者ら6人が出席し、「申立人のお母様の事故とドラマの事故の内容は明らかに異なり、番組上も分断されているので、視聴者が申立人は高額な賠償金目当ての当たり屋同様の存在であるという印象を持つことはなく、名誉を毀損したとは考えていない。」「申立人のインタビューは自転車事故の悲惨さを訴えるために取材したもので、ドラマとは別の部分で使用することから、ドラマに当たり屋が登場することは説明していない。ドラマの内容は取材や資料をもとに蓋然性が高いと判断して再構成したもので、申立人が主張するような虚偽放送ではない」等と述べました。
ヒアリング後の審理で、次回委員会に向けて担当委員が決定文の起草に入ることになりました。詳しくはBPOのホームページをご覧ください。
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