イントロダクション
ついに7度目の冬です。
6度目の冬に、「名古屋行き最終列車」スタッフに衝撃の出来事が起きました。
大杉漣さんがお亡くなりになったことです。
スタッフが集まり「えん楽」で大杉さんを偲ぶ会を行いました。みんな、悲しみにくれる中、数々の思い出を語り合ううちに誰もが感謝の気持ちでいっぱいになりました。
そして、大杉さんの「ラーメン編」は続けようと気持ちが一つになったのです。
あくまで大将は「えん楽」で生きています。
今回は、それに応えて「えん楽」の仲間に大杉さんの朋友・寺島進さんが参加してくれることになりました。撮影前にこれまでの物語を見て「大杉さんが綴った物語を俺が新たに紡いでいく、この縁に感謝したい。大杉さんの作品に泥を塗ることにならないようがんばりたい」と熱き想いを語ってくれました。漢(おとこ)です。
漢(おとこ)といえば、宝塚歌劇団星組の男役トップスターとして名をとどろかせた柚希礼音さんも今回初登場です。
2018年版出演の花澤香菜さんの舞台観劇で楽屋へ伺った時、偶然出会った柚希さん。そのお人柄は、あまりにも素敵でした。「名古屋行き最終列車」に乗っていただけたら、と熱望しご縁をいただけました。
人と人とは本当に繋がるんだなと強く感じます。
この一年、皆さん一人一人にも、ご自身や大切な人に不幸があったり、あるいは幸せなことがあったりと人生のいくつかの波が訪れたことと思います。
我々「名古屋行き最終列車」スタッフは、人生を喜劇の中で捉えようと考えています。
あらゆる事柄を明るく、楽しく見つめていきたい。その方がそこに良い変化が生まれると思うからです。
『名古屋行き最終列車2019』が、あなたの人生にひとかけらの何かを添えられますように。
今回も願いを込めてお届けします。