季節外れのインフル流行、要因は「新学期で人が集まる場が増加」 コロナとのダブル感染に注意

2023年9月19日 16:28
季節外れとも言えるインフルエンザの感染が拡大しています。3連休明けの名古屋のクリニックでは、発熱の症状を訴える子どもの姿が目立ちました。学級閉鎖の数も大幅に増えています。
 19日、名古屋市内のクリニック。
 
 子どもが発熱したという保護者は「連休中に熱が出てしまった。インフルもコロナも陰性なので夏かぜかなと。幼稚園からインフルエンザが流行っているから注意して下さいと」と話しました。

 例年、冬にはやるインフルエンザの感染が、全国で拡大しています。

 「インフルエンザについて7月や8月は週に1人感染があるかなという感じだったんですけど、9月とくに半ばになってかなり増えてきた印象です」(今泉クリニック 今泉勲 院長)
 

インフルエンザの報告数(厚生労働省調べ)

インフルエンザ、全国で報告された患者数は3週前に比べ4倍に
 全国で報告された患者の数は、定点あたり4.48人。

 3週前に比べ4倍に増えています。

 コロナ禍前の2019年と比較すると、“季節はずれの流行”に入ったことがみてとれます。

 このクリニックでは、先週1週間で、19人がインフルエンザの陽性に。

 さらに、19日午前の診察では、子ども2人が陽性でした。

 「9月になって新学期が始まり、人の動きも増えてくるし、学校・幼稚園も始まり感染拡大の要因として、たくさんの人が集まる場が増えてきているのも考えられます」(今泉クリニック 今泉勲 院長)

 また、コロナ禍では、インフルエンザの流行がなく、免疫力が低下したことが、流行を後押ししたのではないかと話します。
 

東海3県 学年・学級閉鎖の数

“季節はずれの流行”「たくさんの人が集まる場が増えてきている」
 このクリニックでは、新型コロナとインフルエンザを、同時に検査できるキットを使用しています。

 ダブルで感染するケースもあるため、注意が必要だと話します。

 「発熱がある場合は、現状であればインフルエンザとコロナ、どちも調べて対応することが必要かと。同時感染は、より症状が出やすく症状も強くでる方もいるので、同時感染した場合の対応・ケアをしていくことも重要になってくると思います」(今泉クリニック 今泉勲 院長)

(9月19日15:40~放送 メ~テレ『アップ!』より)
 

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