特殊詐欺の被害を防ごうと、愛知県警豊橋警察署は、県内で初めて国際電話の利用停止手続きをサポートする取り組みを始めました。

　特殊詐欺をめぐっては、悪用された国際電話の着信をきっかけに、現金をだまし取られるケースが全国的に相次いでいて、警察庁の統計では、特殊詐欺に利用された電話番号のうち、およそ半数が海外からの発信であることが確認されています。

　こうした状況を受けて、愛知県警豊橋警察署は、固定電話にかかってくる国際電話の利用停止に必要な手続きを、警察官が直接、サポートする窓口を署内に開設しました。

　身分証明書と自宅の電話番号がわかる書類があれば誰でも利用が可能で、「俺ん家（オレンジ）はだまされんもん（レモン）大作戦」というキャンペーン名から、利用者にはミカンとレモンをプレゼントしているということです。

　県内の警察署では初めての取り組みで、竹村賢二署長は「気軽に警察署まで相談に来て欲しい」と話しています。この窓口は、12月末まで設置されます。

　愛知県警によりますと、県内では今年に入って11月末までに、1346件の特殊詐欺被害が確認され、被害額は37億9000万円あまりにのぼっています。