立憲新代表に野田元総理 かつて“民主王国愛知”の議員は「千葉県議の経験」に期待寄せる

2024年9月23日 19:31
立憲民主党の新代表に野田元総理が選ばれました。かつて「民主王国愛知」と呼ばれたこの地方はどう見たのか取材しました。
 野田氏が立憲民主党の新代表に決まったことを、この地方の議員はどのように捉えているのでしょうか。

 愛知県議会の鳴海康裕議員は野田氏がかつて千葉県で県議会議員を務めた経験があることに期待を寄せています。

 「何十年も地元の駅に立ち続けて、地域の方の声をしっかり拾い上げて、それを永田町で代弁をしていく。野田さんはこの4人の候補の中では唯一地方自治体議員を経験されている。そこも期待をしている」(立憲民主党 鳴海康裕 愛知県議)
 

立憲民主党の新代表 野田元総理

「政権交代」を目指すと強調
 野田氏は、次の衆院選で「政権交代」を目指すと強調しています。

 かつて「民主王国」と呼ばれた愛知県。

 野田新代表のもとで戦う「勝算」については―。

 「野田さんに党首討論を総選挙の前に何回かやってもらえれば、必ずいま争っている総裁候補の誰にも負けない自信があります。(自民党の)政治とカネの問題、統一教会の問題がある中でそういった批判の受け皿になりきれていなかった野党第1党の存在感を示すことができなかったことに非常に歯がゆく思っていたが、いま支持率も上向きでありますし、立憲民主党が野党第1党なんだと、存在感を出していっていただきたい」(立憲民主党 鳴海康裕 愛知県議)
 

自民党総裁選の演説会(14日 名古屋・中区)

政治学の専門家「新総理・新総裁を抱えている自民党の方が有利に運ぶ可能性」
 野田氏が新代表に選ばれたことについて、政治学の専門家は?

「自民党支持層の中からも、票を引っ張ってこなければ選挙には勝てないんだということで、ある意味そうしたメッセージが党の組織といったところにも浸透した形で票を集め当選を決めたという形になる」(愛知学院大学 森正 教授)

 27日には自民党の総裁選を控えています。早ければ10月下旬とも言われる衆議院選挙まであと1カ月です。

「新総裁が誕生してその後、新内閣の(組閣)といった形の中で、立憲民主党の代表選挙や、さらに新たな顔ぶれが埋没してしまう恐れというのもある。この状況で仮に選挙に突入した場合には、やはり新総理・新総裁を抱えている自民党の方が有利に運ぶ可能性はあるかもしれない」(森正教授)
 

愛知学院大学 森正 教授

身近な問題について「選択肢を示すことができるか」
 ”政権交代”をめざすには、有権者に身近な、景気や福祉、社会保障の問題で選択肢を示すことが重要だと話します。

「選択肢をちゃんと示してくれれば、我々はどちらがいいかをチョイスすることができる、今そうした選択肢が十分に示されてないということが問題になっている。野党が今度の選挙に向けて、私たちの身近な問題についてどうするのかという選択肢を示してくれるのか示せないのかは、一つ大きな注目点になる」(森正教授)
 

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