「あいちウィーク」に保護者「大人は休みじゃない」…子どもの平日休み、半数以上が学童利用予定
2023年11月21日 19:09
今月21日から始まった「あいちウィーク」。期間中、県内の公立学校は平日が一日、休みになります。家族でのお出かけがしやすくなる一方で「子どもに合わせて仕事を休めない」という保護者の声も聞こえてきました。
今月21日から始まった「あいちウィーク」。
期間中、「県民の日学校ホリデー」として、公立学校では平日一日を休みとすることができます。
愛知県によりますと、9割の学校は今週の金曜日を休日にしていて、祝日とあわせると4連休となります。
期間中は、県内のさまざまな施設で割引サービスが実施されます。
モリコロパークアイススケート場
各地の動物園や水族館が無料に
愛知県長久手市の「モリコロパークアイススケート場」では、21日から27日まで大人1470円、小人840円の入場料が「無料」に。
平日は普段、フィギュアスケートの練習などで利用する人が多く、レジャーでスケートを楽しむ人はあまりいないそうですがーー
「今日は初めての人や遊びに来ている人が多いかなという印象。普段スケートをしない人にこそ来てもらってスケートの楽しさを知ってもらって、またスケート場に遊びに来てもらいたい」(愛・地球博記念公園管理事務所 眞野藍さん)
また、モリコロパーク内のサイクリングコースでは、1周100円で借りられるレンタサイクルの料金も期間中は「無料」になります。
このほか、多くの市町村が「県民の日学校ホリデー」を設定する24日は、各地の動物園や水族館が無料になるなどのサービスがあります
県民の日学校ホリデー(24日)
■のんほいパーク(豊橋市)
大人:600円 小中学生:100円→無料
■碧南海浜水族館
大人:500円 子ども200円→無料
保育園児の親
保護者の反応は…
愛知県は、「県民の日学校ホリデー」にあわせて有給休暇を取り、家族で過ごすように促していますがーー
「子どもが休みになったからって、大人は休みじゃないから変わったことが大きくできない」(保育園児の親)
「私たちの仕事は優先的に休んでくださいというわけでもないので、子どもが休みになったからって周りが変わるわけではない」(高校生の親)
学童指導員もあいちウィークに休みを取ることは難しい
半数以上の子どもが学童利用へ
名古屋市熱田区にある「船方学童保育所」。
普段は児童38人が放課後に利用しています。
ただ、”平日休み”となる24日には、半数以上の子どもたちが学童を利用する予定です。
Q.期間中はどれぐらいの子どもが利用する
「うちは在籍しているお子さんが38人ですが、24日はそのうち22~23人が来る予定でいる。半分以上の保護者が仕事を予定されていて、子どもがここに来る」(船方学童保育所 小堀智恵子さん)
学童に子どもを預ける保護者に聞くとーー
「子どもの都合で休める仕事じゃないので、そういったところでは学童が休みの日でも開設してくれてるっていうところでは安心して仕事に行けます」(保護者)
「今回、私が子供はこの学童保育にお世話になっていますが、そういったところがない方は非常に不都合だろうというふうに思います。単純にお休みでよかったねというふうにはならないなとは感じます」(保護者)
子どもたちの対応をする学童指導員の人たちにとっても「あいちウィーク」に休みを取ることは難しい状況です。
愛知県 大村英明 知事
大村知事「受け皿は必要」
これについて、愛知県の大村秀章知事はーー
「保育施設、放課後児童クラブ、子ども食堂、受け皿は必要なので、そういった方々には、また別の日に休んでもらってローテーション組んでやってもらいたい」(愛知県 大村秀章 知事)
「幼稚園に預けてパートで来ている人は『幼稚園が閉まるのでその日は休ませてください』という人がいましたし。そうすると保育態勢が不安定になってしまう。行政が呼びかけてすぐに休みがとれる訳ではないと肌で感じている」(船方学童保育所 小堀智恵子さん)
(11月21日15:40~放送 メ~テレ『ドデスカ!+』より)