松阪市の一部病院への救急搬送 軽症なら有料 6月から導入 10年で救急出動2倍で負担増
2024年1月22日 14:57
三重県松阪市は6月から市内の一部病院への軽症者の救急搬送について有料化します。
松阪市役所
松阪市・多気町・明和町を担う松阪地区広域消防組合では、救急車の出動件数は2004年が7945件だったのが、年々増加し2023年は2倍以上の1万6180件と過去最多を更新、受け入れ先の病院を含めた救急医療体制への負担が増していました。
こうした状況を受け、松阪市は6月から市内の3つの病院に搬送された上で入院に至らなかった軽症患者から「選定療養費」として7700円を徴収することにしました。
3つの病院は済生会松阪総合病院、松阪中央総合病院、松阪市民病院です。
「選定医療費」は、200床以上の医療機関を初めて受診する患者が他の医療機関の紹介状を持たない場合に、医療機関が診療費のほかに徴収するものです。
紹介状を持っている場合や公費負担医療制度の対象者などは、対象外ということです。
松阪地区広域消防組合は松阪市・多気町・明和町の市民が救急車を呼ぶかどうか迷った場合は、医師や看護師らからアドバイスを受けられる「救急相談ダイアル24」0120ー4199ー17(無料、24時間対応)に電話するよう呼びかけています。