旧優生保護法下の強制不妊手術で国に賠償命令 名地裁「規定の制定当時から憲法違反」
2024年3月13日 00:33
旧優生保護法の下で不妊手術を強制されたとして、聴覚障害のある夫婦が国に損害賠償を求めた裁判で、国に賠償を命じる判決です。
訴えなどによりますと、聴覚障害のある名古屋市の尾上敬子さん(74)と夫の一孝さん(77)は1975年に結婚しました。
敬子さんは子どもを持つことを望んでいたにもかかわらず、旧優生保護法の下で、不妊手術を受けざるをえませんでした。
2人は子どもをつくるかどうかを選ぶ権利が奪われたなどとして、国に約3000万円の損害賠償を求めていました。
名古屋地裁は12日の判決で、「旧優生保護法の中の規定が制定当時から憲法に違反していた」などとして、国に合わせて1650万円の賠償を命じました。