父との二人三脚でつかめ金メダル パリオリンピック・レスリング藤波朱理選手 最大の試練乗り越え大舞台へ
2024年7月4日 18:14
パリオリンピックのレスリングで金メダルが期待される20歳の藤波朱理選手。オリンピック4カ月前に訪れた最大の試練を乗り越え、初めての大舞台へ挑む姿に密着しました。
食べることが大好き!パリオリンピック金メダル大本命の三重県四日市市出身、レスリング・藤波朱理選手。
「五輪は4年に1回で、誰もが目指す特別な場所」(藤波選手)
長い手足を活かした攻めのレスリングを武器に中学2年から7年間負けなしの公式戦133連勝中。
4歳から二人三脚で歩んできたコーチであり父・俊一さんの指導のもと夢舞台へ向け、順調に歩みを進めていました。
ところが今年3月、練習中に左ひじを脱臼。
「パニックというか、オリンピック、オリンピック…どうしようオリンピックと初めは思った」(藤波選手)
確実に治しオリンピックに挑むため、人生で初めて手術することを決断しました。
「まだけがをしたのが3月で良かったという考えだし、絶対にこのけがは自分に足りないものを教えてくれると思う。すべてをプラスにしていきたいと思っています」(藤波選手)
父・俊一さん
家族とともに大舞台へ
前向きになれた理由、それは――
この春から東京で一緒に暮らし始めた母の千夏さんがいてくれたから。
「母は本当にポジティブなので、本当に助けられました。何でも話せてメンタル的にも今はいい感じです」(藤波選手)
「毎日頑張っていることは話をしていて分かるので、五輪では努力が報われたらいいなと思います」(母・千夏さん)
手術をした左ひじは、100%の力で練習ができるまでに回復。
「今、スパーリングに入れて激しいトレーニングもできて、すごくそれが幸せ」(藤波選手)
そばにはいつも通り父・俊一さんの姿がありました。
「今までの長い二人三脚での成果を出せるように、どういう状況になっても金メダルをとりに行きたいと思っています」(父・俊一さん)
家族とともに大舞台へ
「戦っている時にセコンドが父、観客には母がいるのが理想」
困難を乗り越えられたのは、昔からオリンピックの舞台で叶えたい夢があったから。
「五輪で自分が戦っている時にセコンドが父、観客には母がいるのが理想」(藤波選手)
パリオリンピック開幕まであと3週間。いよいよ戦いが始まります。
「けがをしてより一層、1人で戦っているわけではないと感じて、この経験が良かったと言えるように、パリ五輪では必ず金メダルをとりたい」(藤波選手)
(7月4日放送 メ~テレ『ドデスカ+』「じもスポ!」コーナーより)