「金メダルを確信していた」 パリ五輪フェンシングの加納虹輝選手にインタビュー、地元あま市の応援に感謝

2024年8月16日 18:32

パリ五輪フェンシングで金メダルを獲得した加納虹輝選手が、16日にメ~テレに来てくれました。金メダルを獲得した瞬間、そして地元の愛知県あま市への思いなど、濱田隼アナウンサーがたっぷりお話をうかがいました。

メダル2個を獲得した加納虹輝選手

 加納虹輝選手は男子エペ個人で日本人初の金メダルを獲得し、男子エペ団体で銀メダルを掴み取りました。

 Q.メダルが胸元に輝いていますね
 「2つ、持って帰れました」

 Q.金メダル獲得を確信したのは
 「ベスト4に進んだあたりから、かなり調子いいなっていうのがあって。そのあたりから取れるなと感じていました。試合をしながら調子が上がっているのが自分でもわかったので、『これ、まだ良くなるぞ』と結構自信はありましたね」

 

加納選手と濱田アナウンサー

あの選手から「時の人」と言われた

 Q.金メダルを獲得した瞬間は
 「その前で確信していたので、かなり余裕があったんですけれど、信じられなかったですね」

 Q.パリでうれしかったことは
 「選手村は、それぞれ国で建物が分かれているんですが、日本棟に帰った時や、翌日に日本の選手とかスタッフの方たちと会うと、初対面の方たちから『おめでとう』とか『いま時の人だ』と言ってくれたりして」

 Q.誰から「時の人だ」と言われたんですか
 「カヌーの羽根田さん。羽根田さんが言ってくださったのはうれしかったです」

 

あま市役所で加納選手を応援する地元の人たち(7月29日)

あま市の応援「力になった」

 Q.あま市の方々の応援が夜通し続いていたが、それを見てどう感じましたか
 「すごくうれしいなと思いますし、地元の方々が、夜中から朝方にかけて応援してくださっている。本当に眠かったと思うんですけども、それだけ気持ちが伝わってきますし、僕の力になりました。今後も、眠いなかでも応援してもらえる選手でありつづけたい。僕もあま市に対してできることがあれば、協力していきたいなと思っています」

 

加納選手がランニングしていたリバーサイドガーデン(愛知県あま市)

あま市は今につながっている

 ここで、名古屋の街で聞いた、加納選手への素朴な質問をぶつけます。

 Q.“あま市”が今につながっていることは
 「小さいころに家のすぐそばにリバーサイドガーデンというところがあって、ランニングをしていました」

 Q.“あま市”に帰ってから必ずすることは
 「仲の良い地元の友だちが5人グループでいるんですが、その友だちとは毎回、必ずご飯に行っています。LINEのグループがあって、オリンピックが終わって携帯を見るたびに、そのグループが大変なことになって、100件近くそのグループだけで会話していました」

 Q.オリンピックが終わった瞬間、どのくらい連絡が来ましたか
 「300件から400件来たと思います。でも100件くらいが友だちのグループラインなので」

 

「地元で最初にメダルをかけたのは甥っ子」と話す加納選手

地元で最初にメダルをかけたのは…

 Q.実家の手料理で好きなものは
 「基本的に、おばあちゃんが料理を作っています。唐揚げであったりとか、きのうの夜ですと手巻きずしだったり。辛いものは苦手ですが、麻婆豆腐が好き。辛くない麻婆豆腐を作ってくれるんです」

 Q.地元に帰って、最初にメダルをかけた人は
 「両親にはパリでもかけていたので、最初に帰ってきてかけたのは、甥っ子です。まだ3歳なんですけど。ひもが長すぎて、だら~んってなっていました」

 Q.メダルの重さはどのくらい
 「500gぐらいですね」

 Q.甥っ子さんは、かけられましたか
 「一応、かけれてはいましたね。たぶんわかっていないと思います。『金メダルを取ったの~?』とは、ずっと言っていましたけど」

 

KLフェンシングアカデミー(愛知県春日井市)

フェンシングの魅力を伝えたい

 Q.加納選手は、太田雄貴選手を見て五輪を目指したんですね
 「2008年の北京五輪を見て、フェンシングを始めました」

 Q.今回のパリ五輪を見て、フェンシングを始める方もいるのでは
 「そうなりそうな気がしていますし、その流れを作ることができました。その流れを継続することができたのは、すごくうれしいなと思っています」

 Q.東海3県にもフェンシングをできる環境が整えられているんですね
 「新しいKLフェンシングというクラブが春日井市にオープンしますし、かなり立派なフェンシングクラブも少しずつ増えてきています」

 Q.子どもにフェンシングのどんな魅力を伝えたいですか
 「剣を使って相手と戦うスポーツ。これは僕もそうでしたけども、特に男の子が憧れる子が多いと思いますし、かっこいいスポーツというのから入ってほしいなと思っています」

 

4年後のロサンゼルスオリンピックへの抱負を語る加納選手

加納選手の今後は…

 そして、自身の今後については――。

 「4年後ですが、ロサンゼルス五輪で次は団体でも金メダルを獲得して、2つ金メダルを持って帰れるように頑張りたいと思っています」

 

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