「恵」の利用者家族らに説明「譲渡後も同様のサービスを提供」 説明会は非公開

2024年8月19日 17:41

不正請求などで事業者指定の取り消し処分などが決まった、障害者グループホームの運営会社「恵」が、名古屋市緑区の事業所の譲渡先が決まったとして、18日に利用者の家族らに説明しました。

 「恵」をめぐっては、食材費の過大徴収などをしていたとして、愛知県と名古屋市が「事業者指定取り消し」などの処分を出し、厚生労働省が連座制を適用したため、全国約100の施設も順次運営ができなくなります。

 このうち、名古屋市緑区のグループホームは、今月末に「指定取り消し」の期限を迎えます。

 このグループホームについて「恵」は、市内で老人ホームなどを運営する「ケアサポート」に譲渡することを決め、18日、利用者の家族らに説明しました。

 非公開で行われた説明会では、「恵」と「ケアサポート」の職員から、譲渡後もこれまでと同様のサービスを提供することなどが伝えられたということです。

 

利用者家族

利用者家族は不安も…

 「具体的な譲渡の話があった。これまで通り従業員を引き継いでいくとか、様々な利用料、サービスの在り方や食費、家賃をこれまで通り維持するので、ご安心くださいという説明があった」(名古屋市 障害者支援課 高木慶太課長)

 娘が、このグループホームを利用しているという家族は――

 「説明を聞いて、大体安心できた。多少不安がある。これから引き継いでもらう上で、どういう風になっていくのか」(利用者家族)

 市は、指定手続きに向け書類の確認などを行っていて、指定されれば、8月末から「ケアサポート」による運営となります。

 

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