新たなコメの買い方「蔵出米」 小売店を介さずに直接消費者に JAぎふがアピール
2024年9月19日 16:49
日々の食卓に欠かせない「コメ」。一時の品薄感は薄れてきたものの、価格は高止まりしています。そんな中、「手ごろな価格でおいしいコメが食べられる」とJAぎふが新たなコメの買い方をアピールする発表会を開きました。
18日、岐阜県では最も遅い猛暑日を各地で観測しました。
そんな炎天下で、新米の収穫作業が続いています。
本巣市の農業生産法人「アグリード」では、8月中旬から収穫を始めました。
「高温耐性の品種であったり、用途に準じたコメがあるので、十何種類のコメを栽培しています」(農業生産法人 アグリード 安藤功 専務)
現在、収穫しているのは「ミルキークイーン」などの品種。
岐阜のブランド米「ハツシモ」の収穫もまもなく始まるといいます。
農業生産法人 アグリード 安藤功 専務
新米の収穫で解消に向かうのか
猛暑の影響は出ていないのでしょうか。
「ハツシモはまあ晩稲(おくて)の品種なのですが、最近、夜温も少し下がりつつあるので、大変順調に育っています」(安藤専務)
8月末には「ノロノロ台風」の台風10号による影響が心配されましたが、作業は順調だといいます。
収穫は11月初旬ごろまで続く見込みです。
一方、気になるのは、スーパーなどの店頭で続いていたコメの品薄。
新米の収穫で解消に向かうのでしょうか――
「順次、稲刈り始まっていますので、店頭に並ぶので安心してお待ちください」(安藤専務)
蔵出米のシステム
「1年安心してコメがあるという状況で生活してもらいたい」
そんな中、JAぎふは19日、会見を開きました。
「7月中下旬からコメが消えました。農協で売るコメがないと、大変迷惑をかけました」(JAぎふ 岩佐哲司 代表理事組合長)
今回の「米騒動」について謝罪したうえで、JAぎふがこの10年続けてきた「コメの買い方」をアピールしました。
「『蔵出米』というシステムがあります。1年安心してコメがあるという状況で生活してもらいたい」(岩佐 代表理事組合長)
「蔵出米」とは、JAぎふが岐阜県内を中心に栽培されている「ハツシモ」を生産者から預かり、玄米の状態で貯蔵庫で保存。
これをスーパーなどの小売店を介さずに直接消費者に年間契約で販売する仕組みです。
価格は玄米10kgで4400円など、流通をシンプルにする分、手ごろな価格でコメが手に入るといいます。
「1年間値段が固定され変わらないので、計画的に買ってもらえる。量は1万俵を予定しているが、追加は予約期間内に随時受け付けます」(JAぎふ 営業部米穀課 佐藤昭仁さん)
予約は11月29日まで、20kg以下の商品は宅配専用で家庭に届くということです。