「どう生き残っていくのか…」EVシフトで変革の自動車業界 部品メーカーがトヨタにアピール

2024年10月4日 14:04

電動化、EVシフトが進む自動車業界。事業の見直しを迫られた部品メーカーに対する新たな支援活動が始まりました。

 3日、トヨタやトヨタグループ向けに開かれた展示会。出展したのは愛知県内に本社や製造拠点などをもつ中小の自動車部品メーカーなど47社です。

 自動車業界で進む「EVシフト」。

 必要な部品の数は、ガソリンエンジン車に比べ3分の2程度になるといわれています。

 戦略の見直しを迫られ、新たな部品や技術開発に踏み切ったメーカーがトヨタ側に売り込む「マッチング」の場を愛知県がセッティングしました。

「電動化のような新規の分野はだれでもチャレンジできる。新しい技術・新加工法を直接トヨタなどに提案できる機会が必要と考えた」(愛知県 産業振興課 佐藤一照 担当課長)

 

自動車部品メーカーが「トヨタにPR」

トヨタグループの受注となれば「大きな仕事」に

 ねじやボルトを扱う会社では強度を上げる技術を開発し、小型化が可能になったといいます。

「1番大切なのは緩まないこと。小さくしても緩まないとなれば軽量化の実現ができる。自動車メーカーは1グラムでも軽くしたいとやっている。(アピールの)チャンスをもらえて非常に感謝している」(アートスクリュー 松本興 社長)

 こちらの部品メーカーは「生き残り」に必死だといいます。

「(電動化で)3社に2社は淘汰されるので、どう生き残っていくのか考えないといけない。そのヒントがここに少しあるかなと。電動化に100%影響あるから必死なんです」(荒川工業 杉谷卓志 社長)

 トヨタグループの受注となれば、大きな仕事につながります。どの企業も、来場者に熱心に説明します。

「取引がないメーカーも来ていて、どういうモノづくりをしているかに着眼点を置いて聞きながらまわっている。(今後は)樹脂部品とか電気に関わる部品も多く使用されるようになるかと」(部品の調整を担当するトヨタ社員)

 自動車業界の変革をピンチではなく新たなチャンスに。

 県は今後もこうしたバックアップを続けていくとしています

 

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