名古屋市郊外のベッドタウン【愛知7区】裏金問題で比例重複なしの自民に、国民と共産が挑む
2024年10月15日 17:03
愛知7区では比例重複なしの自民党に国民民主党、共産党が挑みます。
大府市や日進市、長久手市などを含む愛知7区。名古屋市郊外のベッドタウンが広がり、製造業も盛んな地域です。
午後3時時点で届け出順に、国民民主党の新人・日野紗里亜氏(36)、自民党の前職・鈴木淳司氏(66)、共産党の新人・鈴木弘一氏(49)が立候補を届け出ています。
国民・新 日野紗里亜氏(36)
4児の母、子育てしやすい環境づくり
国民民主の新人・日野紗里亜氏(36)。
三つ子を含めた小学生の子ども4人を育てるかたわら、多胎の育児を支援する団体の代表理事などを務めています。第一声では、子育てしやすい環境づくりを訴えました。
「現場の声が国に届いていないから、せっかくできた制度が首をかえってしめている。
すさまじい勢いで減っていく、おむつとミルクの消費量に恐怖を覚えた私だからこそ、子育てと仕事の両立にいつでも悩み、いつでも後ろ髪を引かれる私だからこそ当事者として私事として作れる政策があります」(日野氏)
自民・前 鈴木淳司氏(66)
岸田政権では総務大臣も 比例重複なし
7期目をめざす自民党前職の鈴木淳司氏(66)。
岸田政権では一時、総務大臣も務めましたが、2018~22年の政治資金収支報告書に、60万円の不記載が発覚。党の公認は得たものの、比例重複がないなかでの衆院選となります。区割り見直しで地盤だった瀬戸市が外れたのも逆風です。
「収支報告書の不記載問題は申し訳なかった。もう一回原点に返って、信頼を紡いでいく。人口が減っていく中でもしっかりとやっていける国を作っていく。これが政治の責任。政治は強いものを作るのではない。全てが豊かになるための、そのまた先を作っていく」(鈴木氏)
共産・新 鈴木弘一氏(49)
国政へ初挑戦 「裏金問題」を強く批判
共産党の新人・鈴木弘一氏(49)。
郵便局や新聞配達などで勤務した経験があり、国政へは初挑戦です。第一声では自民党の「裏金問題」を強く批判し、中小企業で働く人の賃上げや、働きやすいルールづくりなど、暮らしに身近な経済対策の必要性を訴えました。
「お金の心配なく学べる社会、誰もが1日7時間普通に働けば普通に暮らせる政治を作っていくために、愛知7区は『裏金議員がいる選挙区だ』と注目されている。この地域から裏金政治は一掃しようじゃありませんか」(鈴木氏)