働き方改革「お正月の1月2日は休みます」名古屋のデパートで相次ぐ 正月5連休のスーパーも
2024年12月13日 19:40
「お正月2日は休みます」。名古屋のデパートで1月2日を休業にするデパートが相次いでいます。
デパートの初売りといえば、開店と同時に殺到するお客さんに飛ぶように売れる福袋。
多くの人で賑わう様子は、お正月の風物詩にもなっていました。ところが――
「正月の初売りといえば、1年の中でもかき入れ時ですが、ジェイアール名古屋タカシマヤでは1月1日と2日の休業を決めています」（望木聡子アナ）
ジェイアール名古屋タカシマヤでは、来年の初売りは3日からに。
従来の元日に加えて、2日も休むことにしました。2000年に開業して以来、初めての試みです。
Q.初売りを遅らせた理由は？
「従業員の就労環境の改善という点で、1月2日も休むことになりました。来年1月1日、2日を休みにする分、3日からの新春は開業25周年を記念した特別な福袋も用意しています」（ジェイアール名古屋タカシマヤ 広報 成田八智代さん）
正月に連休が取れるのは、広報の成田さん自身も初めてだといいます。
ところで「特別」という25周年の福袋の内容は？
「まだお知らせできるタイミングではないが、参加型・非日常を味わえる福袋も用意しています」（成田さん）
Q.「25」にまつわる福袋ということは25万円でしょうか？
「25万円のものもあるが、2500万円の福袋も用意する予定です」（成田さん）
名古屋のデパートの年末年始の営業日と閉店時間
デパート業界の「働き方改革」
元日を除けば、年末年始も営業するのが当たり前だったデパート業界。
近年では、従業員の働きやすさを意識した取り組みが広がっています。
年始に連休を設ける動きは松坂屋名古屋店でも。
来年は25年ぶりに1月2日を休みにし、3日に初売りを行うということです。
名古屋三越栄店と名鉄百貨店の初売りは2日のままですが、それぞれ短縮営業を予定しています。
デパート業界の「働き方改革」には、買い物をするお客さんからも好意的な声が。
「もう当たり前だと思う。今の時代」（買い物客）
「いいんじゃないですか休みでも。『働き方改革』。そんなに不自由ではないんじゃないですか、適応していく」（買い物客）
「いいんじゃないですか。三が日まで休んでも、いいんじゃないか」（買い物客）
名古屋市内に5店舗を展開する「サンエース」は正月に5連休
お正月に“5連休”のスーパーも
一方、生活に欠かせない食品や日用品を扱うスーパー。
年末年始でも、休みにくいイメージがありますが――
「年始は1月1日から5日の日曜日まで全店連休をいただきます」（サンエース 商品本部長 宮下裕基さん）
名古屋市内に5店舗を展開する「サンエース」では、お正月に“5連休”があるといいます。
業界ではあまり例がないという年始の長い連休は、福利厚生をねらいに、20年以上続けているといいます。
「年始の連休があるというのは、僕らのモチベーションにかなりなっていまして、『それ（連休）があるからこそ頑張れる』という言葉があったり、『みんなでチーム一致団結できる』ということは聞きます」（宮下さん）
また、年末年始は市場が休みのため、新鮮な食材を仕入れにくいことも休業の理由だといいます。
「サンエース」去年の配信動画
日ごろのお客さんへの対応も
従業員の励みになっているという年始の連休。宮下さんは、家族で帰省する予定だといいます。
「父親と母親に私の子どもを見せて、孫に会える環境はできる限り続けていきたい。年始はニコニコした団欒をすごしたいなと思っています」（宮下さん）
そして、日ごろ買い物で足を運んでくれるお客さんに対しては、こんな取り組みも。
LINEで「友だち登録」をしてくれたお客向けに、去年の年末に配信したあいさつ動画です。
「動画は1年間お世話になったこと、また連休をいただく案内が含まれてます。5連休の間に休みと知らずに、来店されるお客さんもいるので、LINE配信などしています」（宮下さん）
さらに、31日には「売り尽くしセール」もあるんです。
日持ちのしない肉や魚、野菜類などは、2～3割引きに。中には半額になるものもあるといいます。
「鍋需要が高い時期に、鍋商材を売り尽くし値引き販売するのが、サンエースの年末のある意味、恒例になっています。精いっぱいやらしていただくので、ご来店お待ちしております」（宮下さん）
東海地方の大手スーパーの年末年始の営業
大手スーパーの年末年始の営業は――
東海地方の大手スーパーの年末年始の営業は――
イオンは、東海3県のエリアは全店、通常営業です。※営業時間は店舗ごとに通常と異なる場合も。
理由については、「お客様の毎日の生活に変わらず寄り添う一番身近な商業施設としてイオンがあり、時代とともに変化するニーズに答えるため3が日は原則営業する」ということです。
アピタ・ピアゴは、通常営業です。※一部店舗は営業時間が通常と異なる場合も。
理由については、「お客様の生活に密着して支えるために毎年営業を続けている」としています。
ヤマナカは1月1日は休みです。（※一部店舗を除く）
理由については、「普段定休日がないため従業員が休める日として、最低限1日は休みとしている」ということです。