与野党党首が伊勢神宮を参拝し年頭会見 石破総理「野党にも責任を共有していただく」 夏には参院選控える
2025年1月6日 16:43
石破茂総理が6日に伊勢神宮を参拝し、年頭会見で少数与党として野党にも責任を共有してもらうと語りました。
6日午前、歴代総理の“恒例行事”の伊勢神宮参拝に向かうため名古屋駅に降り立った石破総理。総理のそばには、東海地方が地盤の伊藤忠彦復興大臣らの姿も。
正午過ぎに伊勢神宮外宮に到着。外宮を参拝したのち、内宮を参拝しました。
年頭会見で「野党にも責任を共有を」と述べた石破茂総理(6日、三重県伊勢市)
石破総理「党派を超えた合意形成を図る」
その後、行われた年頭会見。最初に話したのは…。
「令和7年は戦後80年の節目の年。改めて平和について、平和国家日本のあり方について、国民と考える年にしていきたい。そんな思いを強くした」(石破総理)
また、去年秋の衆議院選挙で「少数与党」となったことで、野党との連携については…。
「比較第一党として国政を預かる立場から、現在や次の世代の国民に責任を持つ責任与党でないといけない。一方で党派を超えた合意形成を図るためには、野党にもこれまで以上に責任を共有していただくことが求められる」
「それぞれが責任ある立場で議論を尽くし、国民の納得・共感を得られるように努める。国政の大元について率直に議論を交わし、国政の方向を定める。与野党の議論が日本の未来をつくる」(石破総理)
参院選の目標を語る立憲民主党の野田佳彦代表(4日、三重県伊勢市)
野党は夏の参院選で党勢拡大目指す
一方、4日には立憲民主党、国民民主党、日本維新の会の代表らが同じく伊勢神宮を参拝しました。
三重県伊勢市内で会見した各党の代表らは夏の参議院選挙について…。
「少なくとも改選議席の与党の過半数割れは実現し、もっと大きな目標として、さらなる与党の過半数割れに勢いをつけていくように頑張っていきたい」(立憲民主党 野田佳彦 代表)
また、野田代表は、与党と主な野党が連立政権を作る「大連立」について、「大きな危機があった時に考えられる選択肢で、平時では考えていない」と述べました。
「きたるべき参議院選挙で、さらに党勢を拡大していく」(国民民主党 古川元久 代表代行)
国民民主党の古川代表代行は「日本の政治を前に進める」と強調しました。
「やはり参議院選挙で雌雄を決するのは1人区の戦いですので、そこはできるだけ1対1に持ち込めるような提案をさせていただきたい」(日本維新の会 前原誠司 共同代表)
日本維新の会の前原共同代表は、参議院選挙で全国に32ある1人区で野党協力を進めていく考えを示しました。
2025年に予定されている主な選挙
2025年も「選挙イヤー」
去年は都知事選に衆院選、アメリカ大統領選から名古屋市長選まで、まさに「選挙イヤー」でしたが、実は2025年も注目の選挙が続きます。
まずは岐阜県知事選挙。1月26日が投開票日です。現職の古田肇知事が引退するため、新しい知事に変わります。
6月から7月には東京都議選。
夏に行われる参院選では、愛知選挙区は4議席が改選されます。現在は自民、立憲、公明の3党が議席を持っていて、1議席は国民でしたが現在は空白。
岐阜と三重はそれぞれ1議席が改選されますが、6年前はともに自民が議席を獲得していました。
さらに8月から9月には三重県知事選も行われる予定です。