第2の八村塁ともいわれる逸材 バスケ・三重のスーパー中学生の最後の大会に密着
2025年1月23日 18:29
三重にいる第2の八村塁とも言われるバスケのスーパー中学生の最後の大会に密着。支える母と歩んだ3年間を追いました。
自電車で通学する白谷柱誠ジャック選手
自転車で通学する中学生。白谷柱誠(ちゅそん)ジャック選手
「自転車小さくない?」(ディレクター)
「小さいけど慣れました」(白谷選手)
駐輪場の屋根に頭をぶつけそうなほどの背の高さです。
授業中でも際立つ中学生。
「バスケと学校で当てられるのどっちが緊張する?」(ディレクター)
「学校で当てられる方」(白谷選手)
ダンクシュートを決める白谷選手
恵まれた身長は196センチ!豪快なダンクに、難度の高い3ポイントシュートも!
コートに立てば輝きを放ちます。
三重・四日市メリノール学院中学3年、白谷柱誠(ちゅそん)ジャック選手。
中央アフリカ出身の父と日本人の母を持ち…、身長は196センチ。同学年の平均より30センチも高いんです。
この規格外の体から繰り出されるのは…、豪快なダンクシュート!
これだけではありません。
難度の高い3ポイントシュートに。たくみなドリブルで相手をかわしてのシュート!
体格だけに頼らない確かな技術も兼ね備えています。
去年、飛び級で18歳以下の日本代表にも選出。
アメリカプロバスケットボール・NBAで活躍する八村選手を超えるとも言われる逸材。
中学1年の時からすでに世界を見据えていました。
豪快なダンクシュートを決める白谷選手
全国2大タイトルの「全国中学校大会」「Jr.ウインターカップ」
2022年の12月インタビューでは。
「やっぱりNBAです。八村塁みたいに日本のバスケを盛り上げていきたいと思います。」(白谷選手)
小学3年でバスケットボールを始めた白谷選手。
中学に入学するとすぐに主力として定着し、2年生からは全国2大タイトルを取り続けてきました。
そんな白谷選手の支えとなっているのが家族の存在です。
「やっぱり応援してくれるのはとてもうれしいし、お弁当作りを休日でもやってくれているのでとても感謝しています。」(白谷選手)
母 佳子さんと白谷選手
足のサイズが小学生で31cmぐらいあった
試合があれば遠い場所でも欠かさず駆け付ける母・桂子さん。
白谷選手が小学生の時に離婚し、これまで1人で育ててきました。
「これはうちなりのアスリートめしの鶏の胸肉とささみとブロッコリーと卵」(母 佳子さん)
「栄養も意識して?」(ディレクター)
「たまにね」(母 佳子さん)
「じゃあいただきます」(白谷選手)
身長が高いゆえに、苦労も。
「靴やね。小学校で31cmぐらいあった。普通200円くらいの上履きで済むところを3000円くらいの体育館シューズを買って上履きにする。そういう苦労はあったかな。」(母 佳子さん)
Jr.ウインターカップ優勝が目標
2年連続2冠を達成したい!
2023年の12月インタビューでは。
「自分は周りの子より成長が早かったので、そういう面での苦労は多かったんですけど、送り迎えだったり、毎朝、誰よりも早く起きて弁当を作ってくれるのでそこは支えになっているかなと思います」(白谷選手)
卒業後は親元を離れ県外の強豪校へ進学する予定の白谷選手。
その前に達成すべき、ある目標が。
「2年連続2冠を達成したい」
夏に続き冬のJr.ウインターカップで日本一となり、中学最後を有終の美で飾ることです。
「(中学)最後の大会なので、いつもより張り切っている自分を見てもらえたらなと思います。」(白谷選手)
3試合で78得点
初戦から3試合で脅威の78得点
迎えた大会当日。
母の桂子さんも東京まで応援に駆け付けました。
Jr.ウインターカップは中学の部活動の他、クラブチームやBリーグのユースチームも参加。
夏の全国大会に比べさらにレベルの高い、中学生最高峰の大会です。
そんな中でも持ち味を発揮し、初戦から3試合で78得点の活躍!
一度もリードを許さない盤石の戦いで、順調に勝ち進みます。
準決勝、相手はBリーグ・琉球のユースチーム。(琉球ゴールデンキングスU-15)
秋に一度対戦し、苦しめられた相手です。
第1クオーター。積極的に仕掛けに行きますが、鉄壁の守備に阻まれる白谷選手。
今大会初めて追いかける展開となり、前半を折り返します。
劣勢の中、白谷選手は…
「練習の成果だったり、自分は入るという自信を持っていたので、その気持ちを持
ち続けました。」(白谷選手)
2年の時から練習し続けてきた3ポイントシュートが立て続けに決まり、大会史上最多となる1試合でなんと、54得点をマークします。
5つ目のファールで退場した白谷選手
追いかける展開で前半を折り返し・・・。
ところが…。
5つ目のファールで公式戦初の退場。こらえていた感情が溢れます。
「もう少し自分が引っ張るべきだったけど、力不足で引っ張れなかった」(白谷選手)
悔しさをかみしめながらも。
「最後まで最後まで!」(白谷選手)
仲間に声をかけ続けました。
終了ブザーが鳴り、80-63で琉球ゴールデンキングスU-15が勝利しました。
「今まで皆と楽しくやってきたので、そこでもう一回メインコートに立ってやりたかったです。お母さんも自分たちが決勝に行くと思ってずっと応援してくれたんですけど、ここで負けてしまって金メダルはあげれないけど、銅メダルをあげたいとおもいます。」(白谷選手)
3位決定戦でも50得点
銅メダルには自分の実力や練習や絆がこのメダルに詰まってる。
翌日の3位決定戦。メリノール学院中学 対 LakeForce
「涙ぐむところはあるけど、先生や選手たちが自分を励ましてくれたり笑顔でい
てくれるので自分もつられて笑顔になりました。」(白谷選手)
元気を取り戻した白谷選手は2試合連続で50得点をマークする大活躍!試合は101-38でメリノール学院中学の勝利。笑顔で中学最後の大会を終えました 。
「(メダルは)金色が良かったんですけど、自分たちの実力や練習や絆がこのメダルに詰まってると思うのでこれは大切にしていきたい」(白谷選手)
「伸び伸びとプレーができててみんな楽しそうでよかったです。勝ってばかり
だと反省する機会もないので良かったんじゃないですかね」(母 佳子さん)
銅メダルを佳子さんにプレゼントした(白谷選手)
母の支えで過ごした中学生活を感謝
戦いを終え、母と再開した白谷選手は…。宣言通り銅メダルをプレゼント。
「高校生活は心配じゃない?」(ディレクター)
「全然。(将来は)アメリカに行くので日本国内で寂しがってたら、その後ないので大丈夫です」(母 佳子さん)
母の支えで過ごした中学生活を終え、卒業後は県外のバスケ強豪校に進学予定。春からは新たな道を歩み始めます。
「3年間送り迎えしてくれてありがとう。まだ続くけど。勉強頑張ります」(白谷選手)
「勉強がんばってくれー」(母 佳子さん)
(1月23日放送 メ~テレ『ドデスカ+』「じもスポ!」コーナーより)