医師に聞く快眠のコツ「春こそエアコン活用して」 意外なことが快眠NG 3月18日は「春の睡眠の日」

2025年3月18日 16:55

3月18日は「春の睡眠の日」。睡眠健康推進機構が、睡眠への意識を高めてもらおうと春と秋に制定しています。そこで、知っておきたい“春の快眠ポイント”を紹介します。

名古屋市立大学睡眠医療センターの佐藤慎太郎医師による3つのポイント

 春の快眠について話を聞いたのは、名古屋市立大学病院睡眠医療センターの佐藤慎太郎医師です。

 ポイントは3つあり、まず1つ目が「春こそエアコンを活用」です。

 冬や夏にエアコンをつける人は多いと思いますが、寒暖差が大きい春こそ、エアコンで適温を保ち、睡眠の質を上げることが大切だといいます。

 適温は人によって異なるため、普段から自分がよく眠れる温度を意識しておくことも大切です。乾燥対策も忘れずに行いましょう。
   
 また春は花粉症シーズンのため、鼻づまり・鼻水で眠れないという相談が多いそうです。

 睡眠中の鼻呼吸は重要となるため、眠れない場合、鼻水をコントロールするために病院で診察を受けることが2つ目のポイントです。

 3つ目は進学や就職など、「環境が変わる人は注意」。

 日中のストレスは睡眠に大きく影響するため、きちんと眠れているか自分自身に気を配ることが大切です。

 特に決まった時間に寝る・起きるが重要で、誤差は1時間以内が望ましいとのこと。

 

推奨される睡眠時間は世代によって異なる

年代別に推奨される睡眠時間

 推奨される睡眠時間について、厚生労働省によると、個人差はありますが成人は6時間以上、そして小学生は9~12時間、中学・高校生は8~10時間の睡眠時間が推奨されています。

 睡眠時間が短いことで、成人の場合は肥満・高血圧・糖尿病・心疾患などのリスクも指摘されています。

 一方で高齢者の場合は、逆に眠りすぎが健康リスクとなるため、8時間以上は避けることを目安にしてください。 

 

布団に入っても眠れない時は「入眠儀式」がおすすめ

眠れない人は、布団のそばで入眠儀式を

 しかし、推奨時間通りに眠れない人もいると思います。

 そんな人によくあるのが「2時間布団に入っているのに寝付けない」。

 佐藤医師によると、実はNG行為なんだそうです。

 それは布団に入っても、身体が眠らなくていいと覚えてしまうからだそうです。

 30分経っても眠れなかったら一度布団から出て、布団のそばで入眠儀式をしてください。

 入眠儀式とは、その人がリラックスできることなら何でもいいそうです。

 例えばカフェインが入っていないハーブティーやホットミルクを飲む、読書、音楽を聴くなどでリラックス効果を促し、眠気を感じた瞬間にすぐ布団に入ることが効果的だそうです。

 健康を保つうえで睡眠は大事です。ぜひ試してみてください。

 

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