「マイナ免許証」始まったけど…愛知ではシステム障害や混雑 メリットと注意点をおさらい

2025年3月25日 11:46

マイナンバーカードと運転免許証が一体化した「マイナ免許証」の運用が24日から始まりました。愛知県では一部で混雑やトラブルも発生しました。

 24日から運用が始まった「マイナ免許証」。

 マイナンバーカードのICチップに運転免許証の番号や顔写真、有効期限などの情報を記録します。

 愛知県の運転免許試験場は、マイナ免許証への一体化を求める多くの人で混雑していました。

 必要な手続きを終えれば、当日中に免許情報の紐づけができるということですが、以前の免許更新よりも「時間がかかった」という声も…。

「思っていたよりも混んでいてちょっと待たされて大変でした。(どれくらい待っている?)いまちょうど1時間ですね」(訪れた人)

 

愛知県の26警察署ではシステム障害が発生

愛知県の26警察署で一時システム障害

 さらに愛知県の26カ所の警察署では、マイナンバーカードに運転免許証の情報を記録できないシステム障害が発生しました。

 24日午後4時半までにすべての障害が解消されたということです。

「まだ事務に不慣れなところもあり、一部の皆様にご不便をおかけしたかもしれない。今後こうしたトラブルの解消に努め、円滑な事務手続きができるよう努める」(愛知県警 運転免許課 姫嶋祥光 課長)

 

「マイナ免許証」だけにした場合のメリット

住所変更やオンライン講習でメリットが

 「マイナ免許証」、これから手続きを検討している人もいるかもしれません。 改めて整理をします。

 免許証の持ち方は3つのパターンで選択可能です。

1. 従来の運転免許証を持ち続ける
2. 一体化してマイナ免許証のみにする
3. 従来の免許証とマイナ免許証を2枚持ちする

 マイナ免許証のメリットと注意点について改めてご紹介します。

 まずメリットです。

 1つ目は「住所・氏名などの変更」の「ワンストップ化」です。
 「マイナ免許証のみ」にした場合、住所や氏名が変わっても、自治体に届け出るだけでよく、警察での手続きは不要です。

 2つ目は更新時に「オンライン講習」を受けられること。
 無事故無違反などの一部対象者限定ですが、24時間どこでも講習を受けることができます。

 ただ、視力検査や写真撮影は免許試験場などに足を運ぶ必要はあります。

 

マイナカードを更新した場合、免許証の情報は自動的には引き継がれない

マイナカードの有効期限に注意、「二度手間」になることも

 そして、取得のタイミングについては注意点もあります。

 「マイナ免許証」の場合、「マイナンバーカード」と「免許証」にはそれぞれ有効期限があるため、更新手続きは別々に行う必要があります。

 ただ、現在のシステムで「マイナ免許証」を取得したあとにマイナンバーカードの有効期限の更新をすると、紐づけたはずの免許証の情報が、自動的には引き継がれません。

 このため、改めて運転免許証情報を紐づける手続きが必要となり、「二度手間」となります。

 マイナ免許証は、マイナンバーカードのICチップに免許情報が記録される形式なので、見た目では免許情報を含んでいるかどうかわかりません。

 免許情報が引き継がれず、改めて紐づける手続きを忘れたままだと、「免許不携帯」になってしまうリスクもあります。

 秋にはシステムが改善されるということですが、秋までにマイナカードの有効期限が切れてしまう人は要注意です。

 愛知県警は「システム改修までは、先にマイナカードの有効期限を更新をしてから、マイナ免許証への一体化をしてほしい」と呼びかけています。

 マイナ免許証への切り替えは強制ではなく、従来の免許証も引き続き使えます。

 メリットや注意点をよく確認したうえで、自分に合った持ち方を選択することがおすすめです。 

 

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