学食のローストビーフ丼を300円に値下げした名古屋の大学 岐阜の白川町では“地域通貨”で買い物支援

2025年4月9日 19:51

格安の学食メニューや、地域限定の買い物クーポンなど、物価高の直撃を受ける暮らしへの支援策が、東海3県でも広がっています。

 名古屋市熱田区の名古屋学院大学の学生食堂。

 9日から春学期の期間中、一部のメニューが300円に。

 物価高騰に苦しむ学生向けの「応援価格」で、食事を提供します。

 白鳥キャンパスでは、毎日5品のメニューが対象となるこの企画。

 9日は通常600円のローストビーフ丼や650円のカレーセットが300円になるなど、メニューによっては、通常時の半額以下で食べられるものも。

 「学校で負担をするほか、一部を父母会からお金をもらって対応している。下宿の学生などは、アルバイトを入れないといけなくなるなど、学生生活を充実させるために一番困るのは食事だと思うので、学校として手助けをしていこうということで取り組んでいる」(名古屋学院大学 中島崇さん)

 

名古屋学院大学では、春学期終了後も値下げメニューを検討予定

学生たちの反応は?

 この大盤振る舞いに、学生たちは――

 Q.2つ食べるんですね
 「はい、せっかくなので」(学生)

 「めちゃめちゃうれしいです。一人暮らしなので、お金も限られるので、1食300円で食べられて、2食600円でこれだけ食べられるとなったらうれしい」(学生)

 名古屋学院大学では、春学期の終了後もメニューなどを再検討したうえで値下げを継続する予定だということです。

 

帝国データバンクの調査では、4月に値上げされる商品や飲料は4000品目を超える

4月に値上げされる食品や飲料は4千品目を超える

 暮らしを直撃する、値上げの波。

 帝国データバンクによる主要195社への調査では、4月に値上げされる食品や飲料は4000品目を超えるといいます。

 そんななか、岐阜県白川町では"ある取り組み"が、物価高対策にも一役かっているといいます。

 町内にある店をのぞいてみると、支払いのときにお客さんが出しているカードには「ShiRaCa」という文字が書かれています。

 このカードを買い物で使用すると、ポイントを貯めることができるんです。

 

「ShiRaCa」は、町と商工会が3月から始めたデジタル地域通貨

「ShiRaCa」とは?

 「ShiRaCa」は、町と商工会が3月から始めたデジタル地域通貨。

 現金をチャージすると、町内の約80の店での買い物に使えます。

 特典はポイントです。200円利用するごとに1ポイント=1円で使えるポイントをもらえるほか、チャージ金額の1%分もポイントとしてもらうことができます。

 Q.ポイントがもらえるのは
 「得ですね。でもいろいろ値上がりして困るね」(利用者)

 「チャージしても買いものでもポイントがつくので、ポイントを活用しています」(利用者)

 

町民全員に5000ポイントを配るなど、町からうれしいプレゼントが

物価高のいま、町からうれしいプレゼントが

 しかも物価高のいま、町からうれしいプレゼントが!

 町民全員に5000ポイントを配ったほか、3月は1000円以上をチャージをした人にはさらに3000ポイントを上乗せで配りました。

 その結果、3月末時点で、町民の87%にあたる約6000人がチャージでもらえる上乗せポイントを受け取ったという人気ぶりに。

 「ここに来る人は、ほとんどが使う。小さいお子さんがカードを持ってきて、『使うでね』と喜んできて、自分でカードを出して買い物してくれる。地元の店で、なるべく買い物してもらえたらありがたい」(パンショップ イマイ 今井豊子さん)

 

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