熱中症警戒アラート発表でキャンセル料不要に 愛知・小牧市のスポーツセンター、施設内に「涼み処」も
2025年4月22日 19:17
人も施設も熱中症対策。自治体では、23日から運用が始まる「熱中症警戒アラート」を活用した対策が進んでいます。
「愛知県小牧市のスポーツ施設です。朝から卓球や武道など練習に励んでいる姿が見られます」(川村真司記者)
小牧市南スポーツセンターには、武道場などがある屋内施設のほか、屋外に野球場やプールがあります。
ここの柔道場と剣道場にはエアコンがありません。そのため夏場は窓を開放しています。
利用者は…。
「ここは暑い。扇風機はあるが、30分したら水分補給をさせています」
「冬も同じ道着で、冬は寒く夏は暑い。それが修行かな」
「水分補給しかない。飲まないと足がつる。半端な汗じゃない」

小牧市は公共や民間の施設に「涼み処」を設置する
「涼み処」を市民に提供
本格的な夏になると、大型の扇風機を回します。
さらに、エアコンが設置されたロビーや研修室で利用者に休憩してもらうようにしています。
「みなさんが活動しながら適宜休憩する“涼み処”として、研修室などのエアコンをつけて、休む時に涼んでもらえるようにしています」(小牧市スポーツ協会 事務局 小川洋平さん)
小牧市は去年から夏場に公共や民間の施設に「涼み処」を設置し、広く市民に開放しています。

小牧市スポーツ協会の小川洋平さん
警戒アラート出たらキャンセル料不要に
そして「熱中症警戒アラート」が発表されると、ある呼びかけを行います。
「『使用料金払っているからもったいない』と活動するより休むことも大事なので、熱中症警戒アラートが出ている時は使用料金を返す」(小川さん)
利用者の熱中症予防を理由に予約を受けた施設のキャンセルを受け付け、先に支払われた使用料を返金するというものです。
小牧市南スポーツセンターでは去年、熱中症によるキャンセルが10件程度あったそうです。
「みんなスポーツを楽しみにしている。警戒アラートが出たら休む判断も含めてスポーツを続けてほしいと思います」(小川さん)