三菱UFJ銀行の行員が十数億円相当を盗んで懲戒解雇された問題で注目されている貸金庫。その知られざる実態を取材しました。 　貸金庫室に入るためには専用の鍵で2カ所の扉を開ける必要があります。 　銀行店舗の統廃合などの影響で最近、利用者が増えていて、書類や貴金属のほか、趣味のカードなどを預ける利用者もいるといいます。 　防犯カメラでの撮影や入退室のデータ管理などの安全対策を取っているため、これまでに一度もトラブルはなく、三菱UFJ銀行の問題には驚いたということです。 会員制貸金庫ラスコ　片平正美さん 「そんなに簡単にできることではないと思うし、なぜ発覚しなかったのか不思議であります。中に何が入っているか私も存じ上げないので、もしやるとすると1つずつ開けて中をチェックする。これだけの数があるので、すごく丹念に（盗むものを）探したのかなと思います」 　三菱UFJ銀行は利用者の補償に向け、今も被害の調査などを続けています。