Dの部屋 スクープ 担当ディレクターたちが語るげりらっパの裏側 誰にも言えない・・・

実験ディレクター

11月8日

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No.063

『○○と合唱』シリーズ

 

 まあこの番組には無謀な企画はいくつもあるけれど、その中でも 「もう二度とやらない!封印!」というネタが存在する。『○○と合唱』シリーズはそのうちの一つで、以前『カエルと合唱』というのをやったけれどかなり不評だった。

 なのに、である。「秋だし」というだけの理由で、復活してしまった。 この番組は思いつきでモノを言うと、あとで自分で後悔することがよくある。 いったい、どうやって秋の虫を集めればいいのか?どこにいるのか?

 今回は公開収録なので、さまぁ~ずと会うのを楽しみにしてきたお客さんを あまり待たせるわけにはいかない。虫を探す時間は限られている。 結局、メ~テレからほど近い「名城公園」へ探しに行くことにした。

 今回、虫を探すために用意した秘密兵器は、プロの音声マンがドラマなどで使う 「ゼンハイザーMKH816」という超指向性のガンマイクとオーディオミキサー。 マイクの先が向いた位置の音だけ拾うので、虫の居所がピンポイントでわかる という仕組みである。すべて装着すると、見た目はまったく『音声さん』である。

 ただし、ヘッドホンをするとマイクの先が向いていない方向の音はまったく聞こえない。 大竹さんは三村さんに「どれ?じゃねーだろ!」と突っ込まれていたけど、これは しょーがない。そういうマイクなんですから。

 実際に虫が鳴く音をマイクで探って、虫の位置を特定して捕獲することができた。 さすがプロ用機器。放送では、大竹さんが持っているマイクの音を中心に聞こえるように ミックスしたので、大竹さんが聞いている音をほぼそのまま聞くことができる。 あとで音量を上げ下げして調整したわけじゃないのだ。リアル虫の音色。

 そんなこんなで、名城公園での虫探しは終了。どんな虫が捕獲されたのかは この時点ではナイショ。虫たちは結局「出オチ」だからね。

 メ~テレ「多目的ホール」には、番組HPを見て収録に参加してくれたモノズキな 方達(しつれい!)が50人以上も集まってくれた。HPでは「虫の合唱を聴きに来ませんか」 というアイマイな募集だったのだが、実際には参加した以上、何かに巻き込まれることになっている。そういう番組なのだ。

 そんなお客さん達のテンションを上げ、雰囲気を暖めるのは至難の技。こういうときに 頼りになるのが「イジリー岡田」さん。客イジリのうまさからその芸名がついたほど。 まぁ、正直いうと午前中に『びびび』というパチンコ番組の収録にゲストで来るという 情報を直前にキャッチ、その場で出演交渉したのだが。 あまりに急なブッキングなので 「指揮者」という設定だったのだが燕尾服が間に合わず、とりあえずタキシードを用意。 おかげで「前説(スタジオ収録前に、スタッフから内容や諸注意、拍手の練習などして お客さんをなごませる。番組によっては若手芸人が担当することもある)」をして もらう感じになっちゃうのがバレバレだった。

  でもイジリーさんのおかげで、来てくれた参加者もさまぁ~ずを待つ間にいろいろ 楽しんでもらえたと思う。ほとんどがオンエアではカットされているけど、ありと あらゆる引き出しを開けてネタを披露してくれた。実際に収録に参加していただくチャンスが あれば、ぜひ一度見に来てください。絶対に放送されない貴重なシーンや会話が 目白押し。あとで放送を見れば2度楽しいし、何よりその場の空気を感じてもらいたいと 思っています。ま、何らかのハプニングに巻き込まれますが。それは覚悟の上でね。

 結局虫たちは鳴いたのか?童謡「虫のこえ」本物の虫の音バージョンは成功したのか? それはここでは語るまい。まあ「げりらっパ」ですからね。

 最後に、このいいかげんな企画に賛同して協力してくれた、愛知県立芸術大学アンサンブルの皆さんにお礼を言いたいと思います。皆さんのおかげでこのミョーな企画に芸術の香りを プラスすることができました。ありがとうございました!

P.S.今度は「ピクニック」でやろうと三村さんが言い出しました。アンサンブルの皆さん、牧場を駆け回りながら歌うことになりますが、また協力していただけますか?

今週のおまけ

家の近くでウマオイが鳴いていると言う女性。捕まえて持ってきてもらえばよかった・・・。

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