名古屋の街中にアイスバーを作るのは初の試みではないでしょうか。
今まで見た事ないですよね?
全てを氷で作るということで細部にまで気を配らなければなりませんでした。
まず作成時。チェーンソーやのみで氷を削るので大変危険です。
氷ですから削っている途中も滑りますし。
かと言って慎重にやりすぎて時間がかかってしまっては溶けてしまうので、
すばやさも必要です。保冷車に積む時も倒さぬよう、氷と氷がくっついてしまわぬよう細心の注意を払わなくてはなりません。
そして現場の地面。水平でなければ溶
けてきた氷が傾いて落ちてきます。
何よりも最大の問題は時間との戦いです。
全てのパーツを組み立てるのにはプロでさえ時間がかかります。
しかもロケ当日はとても暑く、気温は28℃!気温だけでなく地面からも熱が
伝わってくるので氷が溶けるスピードが早い!!
組み立てている時からもう
溶け始めていました。
ロケ終了後の後始末も大変でした。氷の塊をそのまま放置しておく事はできないので、ハンマーを使ったり地面に叩き付けたりして細かくし、トラックに積み、全て持ち帰りました。
制作時から立ち会っているので、やはり壊してしまう時は寂しさを感じました。
なにしろ名古屋彫刻クラブの皆さんはお昼はそれぞれ働いていらっしゃり、
夜10時から作業を開始するんです。そんなお忙しいスケジュールの中我々の頼みを聞いてくだ
さり時間を費やしてくださったんですから、壊してしまうのが
惜しくて惜しくて・・・。
三村さんも語っていましたが、この儚さもまた芸術なんですかねぇ・・・。
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