XR技術研究で、テレビの枠を超えた価値をつくっていく
浅山 優芽
学生時代はどんなことに取り組んでいましたか?
大学院では情報工学を専攻し、グラフィックスやデータの可視化をしている研究室に所属していました。特に専門としていたのは、法医学研究における画像処理。画像を分析し、類似度測定や数値化を実施していました。一方サークル活動では、放送研究会でイベントの音響設備の整備やミキシングのほか、ステージ企画、ドラマの制作にも挑戦していましたよ。
テレビ業界やメ〜テレを志望した理由を教えてください!
関心の強い「エンタメ分野」と自分がやってきた「技術」の掛け合わせができるところに惹かれて、テレビ業界を志すようになりました。また高校までの時間を過ごした愛知に貢献したいという想いも強く、キー局ではなく東海圏の局を志望。その中でも、自ら積極的にチャレンジできる企画提案制度や社内起業家制度、ガツガツ頑張る若手を優しく見守る社風のあるメ〜テレを選びました。
さらに当時からARやVRといったクロスリアリティ(XR)技術にも興味があったので、放送やイベントを通じてITの新しい価値を提供したいという想いも持っていました。影響力の強いテレビ業界で、地元の方々がもっと新しい技術に触れて楽しめるような仕事ができたらいいなと思います。
担当している業務を教えてください!
所属している設備戦略部は、放送機器等の設備計画や更新業務とともに、新しい技術の研究開発を進める部署。私はその中でARやVRなどの新しい技術を調査・研究する役割を担っています。現在取り組んでいることは大きく分けて3つ。1つめは、イベントのプロモーションや現場で活用するARコンテンツ制作、2つめがメタバースプラットフォームの調査や検証、そして3つめが360度映像の撮影・編集、イベントでの上映などです。テレビの垣根を越えたさまざまな試みをしていて、機器展示会でその技術を紹介することもあります。先日は、メタバース会場での会社説明会も開催しました!
この1年間はどのような業務をしてきましたか?
入社して最初の3ヶ月は、各部署の業務内容を学んだりグループワークに取り組んだりと、研修期間としてさまざまな経験をさせてもらいました。配属後は、部署の先輩と一緒に調査・研究を進めることがほとんどでしたが、一人でAR企画を進行することもあります。例えば「豊田合成リンク」というスケートリンクを設置したイベントでは、どのようなAR演出をするかなどの企画提案から3DCG制作までを自分で進行。3ヶ月の開催期間で何度も来場者に楽しんでもらえるよう、期間中に内容を変化させるという企画も提案し、他部署の方と連携しながら無事かたちにすることができました!
日々の業務は、上司からの指示通りにやるというより「これ気になるよね」と話が出たら調べてすぐ試して……と、どんどん進めてみるイメージですね。1年目であっても、こちらの意志を尊重して任せてもらえる環境だと思います。
この仕事の魅力を教えてください!
自分がつくったものをすぐ世の中に出せること。そして、反応を間近で見られることです。花火大会の様子を360度撮影・編集し、「ドデ祭」という自社イベントでドーム型スクリーンに投影したときには、1000名ほどのお客さんに見てもらうことができました。子どもたちの「わーすごい!」「こっちの方がいいかも」という声を聞けるのはやっぱり面白いですよ!それはメタバース空間であっても同じ。リアルかバーチャルかを問わず、その会場内の盛り上がり自体が自分の仕事のエネルギーになっている気がします。こうした実践の機会が多いからこそリアルな反応を次に活かしやすいというのも、非常にありがたいポイントですね。
また機器展示会やイベントとなると、展示する技術の準備だけでなくブースのボードやリーフレットの制作まで、クリエイティブのすべてをこちらで担当します。自分でデザインを工夫できるところも面白いですよ。
どのような方がメ〜テレに合っていると思いますか?
「やるべきこと」と「やりたいこと」のバランス感覚を持って取り組める人でしょうか。任された業務にしっかり向き合いながら、やりたいことを明確に描いて行動に移せる方がこの会社で活躍できる方だと思います。たとえ希望の部署に配属されなかったとしても、新しい企画をつくって提案することも可能ですし、部署兼務でいろんな業務経験を積むこともできます。+αでやりたいことを貫きながら、目の前の仕事を大切に取り組んでいける方とぜひ一緒にお仕事がしたいです!
今後の目標や思い描く未来をお聞かせください!
やはりまだ、社内外問わず「テレビ局の技術分野といえばカメラ・音声」というイメージが根強いのが実情。この固定観念を取り払うために、まずは社内の方に私たちがどんなことをしているのか、どんなことができるのかを知ってもらいたいと思っています。そのために今は、他部署の方への広報や連携企画の提案などを積極的におこなっているところ。私たちが手がけるARやVR、メタバースなどの技術をイベントや放送で活用してもらうことで、一般の方々にもその魅力や価値を伝えていきたいです。