新型コロナウイルスの影響で約3か月遅れで始まった2020シーズン。
史上初、無観客試合での開幕となった。
そんな異例のシーズンもすでに半分の日程を終えた。
ここまでのドラゴンズの戦いぶりを谷繁元信元監督が振り返った。
谷繁「順位はともかく、貯金できていたんじゃないかなと…。それでも野手陣、先発陣ともにある程度揃ってきたここ1か月はある程度戦えている」
■キーポイントとなった試合
谷繁「やはり横浜スタジアムでの6連敗、そして甲子園での6連敗ですね。負ける理由? それが分からないから難しい。そこを何とかするには……やる気を出すしかない(笑)」
という冗談はさておき後半戦も、その2つのビジターでの戦いが今シーズンのドラゴンズを左右するという谷繁元監督。
カード3連戦を2勝1敗で乗り切れば、優勝も狙えるという。
■谷繁Check!「野手陣」
序盤は打順がなかなか定まらず、特に「2番」が鬼門となっているドラゴンズだが…
谷繁「僕らの時代の2番はバント・エンドラン・右打ち・ある程度足が速いことなどが条件だったが、最近のドラゴンズにそういう選手はいない。だから攻撃型にならざるを得ない。最近はアルモンテを入れて少し機能してきていると思うが、なかなか固定できないのはしょうがないと思う。」
そして気になるのはやはり正捕手について。
谷繁元監督が思う正捕手に最も近い男は?
谷繁「捕手の仕事はキャッチング・スローイング・肩の強さ・ある程度の打撃。そう考えると筆頭候補は木下拓哉とA・マルティネスの2人。A・マルティネスは盗塁阻止率こそ低いものの肩は悪くないし、捕ってからもまぁまぁ早い。あとはコントロール、ピッチャーとのコミュニケーションなどちゃんとしたものができていけば上がってくると思う。」
■谷繁Check!「投手陣」
先発陣に関しては若手が出てきていることもあり6球団の中でも一番良い方だと評価している谷繁元監督。
谷繁「大野はもう1週間くらい早く勝てるようになってくれれば良かったけど、変則的な開幕の影響で投げるスタミナがなかったのは仕方ないかなと。ただそこはプロとしてちゃんとやらないと。」
開幕前、谷繁元監督一押しだったのが福谷浩司。
ここまで好投を続けているが、彼の良さとは…
谷繁「右打者のインサイドに投げ切れるようになっているのが一番のポイント。抑えで投げている時は、先頭打者にインサイドを投げて死球になればノーアウト1塁。そこを怖がって低め、高めと投げて、そこから逆球になって崩れていた。先発だとそういう不安がない。だから良くなっている。」
■後半戦「投打のキーマン」
谷繁「投手では柳裕也。大野はある程度やると思う。そこでもう一枚、信頼できる先発をということで。大野とは投げるカードが違うし、ここから先3連敗は絶対にやってはいけないことだから、柳には期待したい。」
谷繁「野手では京田。彼が頑張ることで下位打線に厚みが出て、チーム全体の得点能力は上がっていくと思う。」
独走状態の巨人を首位の座から引きずり下ろすためには他5球団で巨人包囲網を作る必要があると提唱する谷繁元監督。
今シーズンの後半戦はまだまだこれから!
頑張れドラゴンズ!