放送内容

2010年04月10日(土)放送

高校野球大垣日大 背番号1への思い

カテゴリー:野球

中京大中京とともに、センバツを沸かせた、岐阜・大垣日大。
その快進撃の裏側には、背番号1を巡る、熱い想いがあった。
チームを率いるのは阪口慶三監督。かつては鬼と称された名将もいまや65歳になった。大学を卒業後、母校である東邦高校野球部の監督に就任。1989年春 には、初の全国制覇を達成。その後、2005年に大垣日大の監督に就任。2007年、希望枠でセンバツ出場を果たし準優勝という快挙を成し遂げた。まさに 高校野球界屈指の名監督である。
その阪口監督が率いる今年のチームは左右の2枚看板が軸となる。
188センチ、90キロと恵まれた体を持つ3年生の阿知羅は角度のあるストレートを武器とする本格派のピッチャー。一方、2年生ながら背番号1をつけるサウスポー葛西は抜群の制球力で、相手に的を絞らせない。
背番号1を争い、ともに成長してきたこの2人を中心にチームは去年秋の神宮大会を制し初の日本一となる。そして、春のセンバツ出場を決めた。

 

迎えたセンバツの初戦。マウンドを託されたの背番号1の葛西。9回までに12奪三振の好投を見せる。そして延長10回、4番高田の一振りでサヨナラ勝利。見事に1回戦を突破した。続く2回戦も葛西が完投でチームを勝利に導いた。
準々決勝では背番号10の阿知羅が先発マウンドへ。今大会初登板となった阿知羅だが、北照打線に1点しか許さないナイスピッチング。大垣日大が誇る2枚看板が見事な働きを見せ、チームはベスト4進出を決めた。

 

優勝まであと二つ。迎えた準決勝。中2日と休養十分での登板となったエース葛西だったが序盤から強力興南打線に捕まる。5点を奪われたところで背番号10 のアチラにスイッチ。だがそのアチラも興南打線を止められない。結果は10対0の大敗。それでも葛西とアチラの2人が同世代トップの実力を肌で感じれたこ とは大きな収穫だった。

 

負けた翌日から練習が再開。夏に向けた背番号1を争う戦いはもう始まっている。