J2のFC岐阜は20台前半の選手が中心となっている
そんな中秋田は35歳でレギュラーポジションを獲得している
「1分1秒を無駄にしない」というが信条
日常生活ではいつもサッカーのことを考え自分と向き合ってきた
「今まで培ったものがあるから若いやつには負けられない」と話す
岡山県津山市生まれ
兄たちの影響で毎日サッカー明け暮れた
高校卒業後目標だったJリーグチームと契約
公式戦での出場は1試合にとどまり
わずか2年で戦力外となった
医療補助員や電器メーカーに就職しサッカーを続けた
32歳のとき再びJFL鳥取とプロ契約
2009年にFC岐阜へ移籍し15年ぶりのJリーグ復帰を果たした
彼を支えてきたのは家族
妻は「やっと報われた今の時間をご褒美だと思っている」とうれしそうに話す
試合で勝利した日は家族全員笑顔で食卓を囲む
2人の子供もかっこいいお父さんを誇りに思っていた
ある日秋田は愛知県東郷町の愛知池を訪れた
会社員のころ 残業を終え夜に
雑草の生い茂る堤防沿いの急勾配の坂を上りトレーニングをしていた
「プロから離れることになった自分に何が足りなかったのか?」
自問自答しながら汗を流した日々を思い出していた
最後の質問にはこう答えた
Qサッカー人生を長い坂に例えると今どの辺りなのか?
「ちょうど中間あたり・・・まだまだこの先も上っていかないといけない」