日本から世界へ数々の名スケーターを輩出する名伯楽
長久保裕コーチ 63歳
名古屋市港区のスケートリンク 邦和スポーツランドを拠点に
鈴木明子選手らを指導している
現役時代は1972年札幌オリンピックに出場し
長沢琴枝選手とのペアで16位となった
オリンピック後に引退しコーチ業を始めると
選手時代以上にフィギュアスケートへの情熱が沸いたと振り返る
「コーチという仕事にもっと極めたい
特にジャンプを跳ばせる事に関して世界一になりたいと思った」
子供たちを指導するときは
「気持ちを抜かない顔を作るため子供と接する前に鏡を見て
こういう顔で行こうかな一生懸命作っています」
という裏話を披露
仙台を練習拠点にしていたころは
荒川静香さんに6歳から18歳までスケートの基礎を叩き込んだ
荒川さんは当時を振り返り
「長久保コーチは鬼でした
もうスピードが遅ければ追いかけてくるし
ミスをすると長久保先生がすごい剣幕で飛んできた
良いスケートをするとしっかりご褒美をくれるので
厳しい練習も乗り越えられた」
仙台でコーチをしていた期間も含め
家族と離れて暮らすのは22年にもなる長久保コーチ
妻は埼玉で同じフィギュアスケートインストラクターをしている
夫婦の間には去年9月初孫は誕生し
離れて暮らしながらも共通の幸せを育んでいる