日本中が熱狂した2月のバンクーバーオリンピック
「カナダのお客さんが総立ちになるところが見たい・・・」
と出発前に語っていた彼女は
その夢の舞台で観客からの
スタンディングオベーションを目の当たりにした
彼女自身が感動を味わい 感動を伝えた瞬間だった
オリンピックを経て世界選手権にも初出場
激動のシーズンを終えたときには25歳になっていた
「この年齢で初めて体験したから分かることがある
これからどんな自分に出会うのかすごく楽しみです」
8月 山梨県で強化合宿に参加し
新しいシーズンへの準備が本格的に始まった
朝5時からスケート漬けの一日
再び厳しいトレーニングへ身を投じた彼女は
「自分の伸びしろを見つけたい」
新しいフリープログラムは
イタリア人のパスカーレ・カメレンゴが振付を担当
曲はミュージカル♪屋根の上のバイオリン弾き
「人間の温かみ家族の暖かさを表現したい」
鈴木明子は新しい自分を見つけるため
再びスタートラインに立ち
新しいシーズンへと走り始めた