これまで数々のドラマが生まれてきた
箱根、出雲と並ぶ学生3大駅伝の一つ、全日本大学駅伝。
熱田神宮から伊勢神宮までの8区間、106.8キロを走る大学日本一を決める戦いだ。
今年で42回目となる大会の東海地区選考会が6月に行われた。
最も注目を集めたのが2チーム。
かつて全日本大学駅伝の最高成績は2位、東海地区屈指の実力を持ち
古豪復活に燃えている中京大学と近年着実に力をつけてきた国立の雄・名古屋大学。
2年連続での全日本出場を狙う。果たして東海地区を制するのは?
選考会では各校2人ずつが4組に分かれて、それぞれが1万メートルを走り
その合計タイムの上位2校が全日本大学駅伝への出場権を獲得できる。
<第1組>
序盤から早くも有力校の名大そして中京大の2チーム2名が先頭集団を引っ張る。
半分の5千メートル付近で名大の濱田が一気に飛び出し、第1組は名大が中京大に
47秒の差をつけ1位に躍り出た。
<第2組>
スローペースで進んだレースは残り7周で中京大の神谷が飛び出す。そのまま中京大が
1位、2位を独占し47秒差を逆転した。名大は2位に後退。
<第3組>
続く第3組は2位名大が1位中京大を再び逆転する。
この時点で2チームの差はわずかに3秒。レースはアンカー対決となった
最終第4組にもつれ込んだ。
<第4組>
各校のエースが集まった第4組。中京大の山下、名大の山本、そして愛工大の長坂の3人が
熾烈なトップ争いを繰り広げる。だがともに走る中京大の芝田と名大鈴木がトップ争いから脱落。
優勝の行方を占うのはこの2人の結果も左右された。
トップは中京の山下が1着でフィニッシュ、その後4秒差で名大・山本がゴール。
しかし後続の中京大の芝田を最後は名大の鈴木が振り切り、優勝を決めたのは名大。
2位中京大とは6秒差だった。
この2校が全日本大学駅伝へ出場する。
<最終結果>
1位 名古屋大学 | 4時間21分24秒42(平均タイム32分40秒55) |
2位 中京大学 | 4時間21分30秒99(平均タイム32分41秒37) |
3位 愛知工業大学 | 4時間23分47秒23(平均タイム32分58秒40) |
※上位2校が全日本大学駅伝へ出場