グランプリシリーズ・アメリカ大会を制したのは16歳の村上佳菜子さんでした。
今月13日、ショートプログラム当日の、
午前の公式練習に姿を見せた佳菜子さん。
非常に調子がよくジャンプを何度も成功させていました。
あまりに好調すぎて、練習を10分も早く切り上げたほどでした。
迎えたショートプログラム。
ところが、演技直前の6分間練習でした。
午前中はあれほど調子良かったジャンプをなかなか決められません。
一番重要と本人も言っていた演技冒頭の3T-3Tが決まったのは
6分間練習の終盤でした。
急きょ、山田コーチとリンクサイドでタイミングを確認します。
そんな状態で臨んだショートプログラム。
結果は・・・3T-3Tをしっかり決め2位につけました。
ジャンプを1つだけミスしてしまいましたが、
それ以外はほぼ完璧な演技。
追い込まれていたように見えましたが、
実は、佳菜子さんは自信を持って滑っていたのです。
10月のNHK杯で佳菜子さんは不安なまま演技をしてしまい
本番で何度も転倒してしまいました。
この反省から、演技に自信が持てるまで練習を積み重ねてきました。
直前でジャンプのタイミングが合わなくても彼女には自信があったのです。
そしてフリーで逆転した佳菜子さんは見事に初優勝。
グランプリファイナル進出を決めたのです。
そんな快挙にも『優勝はうれしいけど完璧じゃなかったから心残り』と一言。
グランプリファイナルではどんな演技を見せてくれるのでしょうか。