2011年1月16日。
フットサル国内最高峰のリーグ、「Fリーグ」で名古屋オーシャンズが四連覇を達成。
その間、圧倒的なフィジカルの強さで
シーズンMVPを獲得するなど、常にチームの第一線で活躍してきた男がいる。
森岡薫31歳。
実はこの森岡、ペルー生まれの日系3世。
12歳で来日して以来、ずっと日本で生活し、
日本人の妻を迎えたものの、現在も国籍はペルーのままだ。
「毎年チームに違う外国人選手が来て、レベルアップしていく中で
アピールしていかないといけない。ゆっくりはしていられない」
Fリーグでは試合に出る5人の選手のうち、コートに立てる外国人選手は2人。
日本に帰化しない限り、試合に出場する場面は限られてくる。
これまでに2度の帰化申請をした森岡だったが、
少年時代の非行が原因で、未だ受理はされていない。
「過去の自分から抜け出そうとして、出会ったのがフットサル。
妻も日本人だし娘も日本人。日本人となり日本代表に入って頑張りたい」
守るべき家族の為にも3度目の帰化を申請した森岡。
その想いが適うのは、もう少し先のことだ。