12月の全日本選手権で鈴木明子は思うような演技が出来ず
世界選手権への出場権を獲得することができなかった
当時を振り返り彼女は
直前の練習から調子を落とし
精神的にも追い詰められていたこと語った
「自分のスケート人生の中で初めて　
もうやりたくなくなり　すごく苦しくて悩んだ」

2011年が開け重圧から開放された彼女は
もう1度スケートを好きになるため
再び氷上に立ちトレーニングを開始した
そして1月下旬には自分の原点とも言える冬季国体へ出場
スピードに乗ったスケーティングと軽やかなジャンプで
素晴らしい演技を披露し3年ぶりの国体制覇を果たし
団体戦でも愛知県を優勝に導いた

試合後のインタビューでは
「試合にワクワクして臨むのは久しぶりだった
こんな気持ちで試合に来ていたという感覚を取り戻せた」

地元名古屋に戻っても笑顔で練習する鈴木明子
嫌いになりかけていたスケートと仲直りは出来ていたようだった
1月3日絵馬に書いた願いは
「自分自身のために心から大好きなスケートを進化させたい」
大好きなスケートを彼女が嫌いになれるはずがない