放送内容

2011年02月26日(土)放送

ストイコビッチ監督インタビュー

カテゴリー:野球

2月16日、グランパスは2週間に及ぶキャンプを打ち上げた。
去年、チームは念願のリーグ初優勝。
王者として迎える今シーズン、グランパスはリーグ連覇を目指してスタートを切る。

「去年との決定的な違いは、我々はタイトルホルダーであり、これを死守することに全力を尽くすということだ」「玉田、ケネディ、金崎、楢﨑、阿部、田中、増川、闘莉王はそのままプレーすることになるだろう。変更をあえてする理由がない」

11人中の8人までを指名した指揮官。去年のレギュラーメンバーで戦術理解度は高く、キャンプ中のケガも無い。大幅な変更をする理由が見当たらない。

レギュラー陣への絶大なる信頼の一方で不確定要素もある。
それは空白の中盤。

去年と違いがあるとすれば、それは中盤で要因は2つ。

・レギュラーアンカーの不在。
・左インサイドハーフの変更。

守備と攻撃を繋ぐ中盤のキープレイヤーとなっていたダニルソンが、右足の骨折で全治3ヶ月。
復帰は5月とシーズン序盤の参戦は不可能となった。

そんななか、2月15日の大分との練習試合。さらには2月20日のシーズン開幕前の最終テストマッチと、スタメンでアンカーを務めたのは中村直志。
その起用の裏には、中村への指揮官のこんな評価があった。

「彼こそリアルファイター。最後まで諦めないという強い気持ちでプレーが出来る選手で、守備における貢献はあまりに高い」「彼のような強いキャラクターとプレーが出来る選手はどこのチームもほしがる選手だ」

献身的な守備、そしてチャンスとみるやすかさず攻撃に転じる。
それがアンカーに求められる資質。それは、まさに中村の資質そのもの。

そしてもう一つ。去年までマギヌンが務めた中盤の左インサイドハーフ。
今年そこに投入されるのが、日本代表・藤本淳吾の加入。

代表に召集されていたため、キャンプ途中からチームに合流。
当初はセカンドチームでプレーしていたが、大分との練習試合、そして開幕前の最後のテストマッチでもスタメン。動き出し、スピード、テクニック、指揮官にアピールした。

「藤本は頭が良く、とても創造的でアシストもできればゴールもできるしキープ力がある。とにかく彼が入れば我々も格段に良くなると思った」

リーグ連覇へよりアグレッシブなスタイルを極めるグランパス。
指揮官には今年もう一つ渇望するタイトルがある。

一昨年、クラブ初挑戦となったACL。チームはベスト4へ進出。
しかし、中東の壁に阻まれファイナルの国立に駒を進めることが出来なかった。

「2年前の経験がある。ACLの重要性も知っている。そしてどう戦えばいいのかも分かっている」「リーグ王者として、我々には義務がある。あきらめることなく、1ゲーム1ゲームに集中しファイナルに行く事。できないわけはない」

王者として臨むACL。
ハードな日程の中、高いレベルでの戦いにさらなるオプションが求められる。

攻撃のオプションとして期待がかかるのがロンドン五輪世代のエースとしても注目されるルーキー・永井謙佑。

永井はU-22に招集されていたため、キャンプ後のチーム合流。
しかし、合流2日目で甲府との練習試合に先発。スピードを活かし果敢に仕掛ける姿勢でポテンシャルを見せつけた。

「彼は決定力のある選手で、1対1でぬける」「多くの選手がしがちな逃げるような横の動きや横パスではなく、ペナルティーエリア内でボールを要求し、敵のウラを取り深くまで侵入する」

リーグ連覇とアジア王者。
Wタイトルに挑む2011年のグランパスの戦いがいよいよ始まる!!