今シーズン、開幕からバファローズの先発ローテの一角を担う西勇輝。
ここまで、初勝利を含む5勝2敗。(6月10日現在)
3年目の今年、一気に花開いた。
そして、ドラゴンズのルーキー関啓扶。
MAX149キロのストレートを武器に、現在は2軍で土台作りに励んでいる。
そんな2人の共通点は三重・菰野高校。
西は3年生の時に三重大会を制し、チームを見事甲子園へと導いた。
一方の関は2年生の時からエースとしてチームを引っ張り、プロ入りを果たした。
彼らを育て、プロの世界に送り込んだのが名将・戸田直光監督。
「3年間故障せずにピッチャーの経験が積めることを第一に考えて。
しっかり上(プロ)で野球が出来る選手にして送り出さないといけないなという使命感はあります」
そんな戸田監督の元に、今年、新たな逸材が入学してきた。
サウスポーの山中亨悟。
167センチと上背はないが、抜群の制球力と伸びのあるストレートは威力十分。
中学時代にはエースとしてチームを全国準優勝に導き、大舞台にも動じないマウンド度胸も兼ね備える。
「プロ野球選手の投手が出ているのが多いのと、ケガが少ないという所でここに来ました」
そしてもう1人、浦嶌颯太。
最大の魅力はストレート。高校入学してまだ2カ月だが、MAXはなんと142キロ。
力みのない柔らかいフォームから、剛速球を繰り出す。
「小さい頃からプロになりたくて。それを叶えるには菰野高校が1番良いかなと思って入りました」
2人は戸田監督の指導を求め、菰野で野球をやることを決めた。
春の三重大会で優勝した菰野は、東海4県の県大会上位2チームが集まる東海大会に出場した。
山中・浦嶌共に2イニングを投げ無失点。
安定したピッチングを披露した。
東海大会は準決勝で敗れた菰野。
そして2人は甲子園を目指し、初めての夏に挑む。