放送内容

2011年08月20日(土)放送

名古屋オーシャンズ ~シーズン4冠へ~

カテゴリー:野球

プロフットサルチーム、名古屋オーシャンズ。
これまで幾度となく積み重ねてきた「優勝」の二文字。
その実力は、もはや日本だけにとどまらずアジアへ。
未だ誰も成し遂げたことのない、前人未到のシーズン4冠という偉業達成へ。
絶対王者の「イマ」に迫った。


6月、中東・カタール。
オーシャンズは日本の代表クラブとして
AFCフットサルクラブ選手権に出場。
今シーズン一つ目のタイトルに挑んだ。

完全アウェーの圧倒的不利な状況を覆し、見事優勝。
オーシャンズはアジアNO.1の称号を手にした。


そして7月。地元で開催されたオーシャンアリーナカップ。
アジアチャンピオンとしてのプライドを胸に。
オーシャンズは王者の貫禄を見せつけ2試合を無失点で、決勝へと駒を進めた。

4年連続同一カードとなった決勝戦。
対戦相手、大阪とはこれまで3度対戦し1勝2敗。

オーシャンズは序盤から果敢にゴールを狙うも、大阪にことごとく阻まれる。

それでも、今シーズン新加入の渡邉がこぼれ球を押し込み、均衡を破る。

さらに、セットプレーから、ラファエル・サカイ。

後半に入ってもオーシャンズの勢いは全く衰えない。
渡邉のこの試合2点目となるゴールでリードを広げる。

さらに追加点を加え、5-0の圧勝。
なんと全試合無失点。
アジア王者の貫禄を見せつけ連覇を達成したオーシャンズ。
今シーズン2つ目のタイトルを手にした。


常に日本フットサル界を牽引し続けているオーシャンズ。
その圧倒的なまでの強さ、それは…「チーム内での競争」

日本で唯一のプロチーム。
それゆえ国内外から集まってくるトップ選手たち。
チーム発足時からの選手は、わずか2人。
厳しい生存競争に勝ち残り、結果を残したものだけが
コートに立つことを許される。
さらに、世界的名将アジウ監督の下、チームは4年目。
戦術は日増しに成熟度を増し、今年は「4-0」という新たなシステムも取り入れた。

4-0とはサッカーで言うFWにあたるピヴォを置かないシステム。
中盤の4選手が常にポジションを変えながら、
相手ディフェンスを崩して裏を取る。
正確なパスと高い技術があってこそ成り立つ難易度の高い戦術だ。
そしてもう一つの戦術が「3-1」

3-1とは前線にキープ力のあるピヴォを置き
そこを基点として攻撃を仕掛ける、オーソドックスなシステム。
そのなかで重要になってくるのが、前線で体を張ることの出来る屈強なピヴォ。
その役割を担うのが、森岡薫(32歳)。

森岡はFリーグ初代MVP。
圧倒的なフィジカルの強さ、相手を一瞬で振り切るテクニック、
そして何よりもゴールへの執着心を兼ね備えたリーグ屈指のストライカー。
これまで毎シーズン二桁得点を記録する生粋の点取り屋である。

日本最高峰のチームの第一線で活躍する森岡。
周囲も認める活躍を続けながらも、彼は満足することは無かった。

森岡は数少ない、オーシャンズ生え抜きの選手。
常に日本最高峰のチームで活躍を続ける彼には
ずっと描いてきた、ある、大きな夢があった。
それは、「日本代表」
しかし森岡はペルー生まれの日系3世。
日本で長く生活し、日本人の妻、そして2人の子供にも恵まれたが、国籍はペルー。

日本代表へこだわりを持つ森岡は、ペルー代表からオファーを受けるも、それを断り
あくまで「日本代表」としてコートに立つ日を夢見続ける。
その日を目指し、現在森岡は日本への帰化を申請している。


そして7月30日。
2011年Fリーグ開幕戦。

森岡はこの試合でハットトリックを達成。
森岡の全得点に絡む活躍でオーシャンズは3年ぶりの開幕戦白星スタートを切った。
今シーズン4冠、そしてリーグ5連覇へ。
アジアを制した絶対王者、その戦いは、まだ始まったばかり。