至学館大学3年 今井沙緒里
高校時代、インターハイで優勝。
2009年に至学館大学に入学し、
その後初出場で挑んだ全日本インカレでいきなり優勝。
去年の日本選手権では、国内トップの福島・高橋に次ぐ3位に輝き、
さらなる飛躍を期待される、日本屈指のスプリンターだ。
順風満帆に見える彼女だが、
今シーズン、笑顔の裏側では苦しみもがいていた・・・
昨秋、太ももの肉離れが発覚。
何もかも一からのやり直し・・・
焦る気持ちを抑え、厳しいトレーニングを積み重ねた。
そして怪我からおよそ1年。
努力が実り、世界陸上のリレーメンバーに選ばれた。
世界陸上から1週間後・・・
今井は全日本インカレに出場。
そこにはプライドをかけた、ある特別な思いがあった。
実は今井、2009年全日本インカレ以来、タイトルがなかった。
予選・準決勝共にトップタイムで通過。
そして決勝へと進む。
決勝は、11秒73で優勝。欲しかった、100mのタイトルを獲得した。
その活躍ぶりは、100mだけに留まらない・・・
女子4×100mリレーでは4番手でバトンを受け取ったアンカー今井が
一気に3人を抜き、逆転優勝。
チームを2連覇へと導いた。
見事2冠を達成した彼女。
次に見据える先は世界へと向けられた。
まだまだ発展途上の21歳
今井沙緒里、世界への挑戦はこれから始まる