ナゴヤドームになった1997年からの15年間で優勝5回
近年、まれにみる強さを誇っているドラゴンズ
なぜここまで強くなったのか?
そこにはチームの戦略はもちろん、個々の能力が上げられるが
それ以外にもう一つ・・・長きにわたるチーム独自の選手補強に強さの秘密が隠されていた
今から15年前の1996年、ナゴヤ球場最後の年
ドラゴンズはこの年を境にホームグラウンドを
ナゴヤドームへ移すことが決まっていた
ナゴヤ球場より圧倒的に広くなるグラウンド
これがドラゴンズのチーム作りに最も影響を及ぼしたという
当時ドラゴンズが求めたものは、守備力、
広くなったグラウンドでは守れなければ勝てないと考え
守備能力の高い選手を集めることを決めた
そして、そのナゴヤドーム移転計画で最初にリストアップされた選手が
1995年のドラフト1位、高校生の荒木雅博
1997年は井端弘和、体が大きいわけではない、強打者でもなかった、ただ守備だけは長けていた
外野手でリストアップされたのが1998年のドラフト4位蔵本英智
人並みはずれた身体能力があったこと。
さらに肩も強く、足も速い、まさにナゴヤドームにうってつけの人材だったという
そしてもう一つ、ドラゴンズ強さの秘密・・・それは12球団最強と言われる投手陣
投手力もいわば守備力とおなじ、独自の評価基準がこの最強投手陣を作り上げていた
スピード、制球力すべて揃っている選手を何人も獲得できるわけではない
そこで、ドラゴンズが投手獲得の評価基準にしたのが
「ボールを低めにしっかり投げられるピッチャー」
ボールを低めに集めることができれば「ホームランを打たれる可能性が少なくなる」
ホームランにならなければ「アウトになる確率は高くなる」と考えたのだ
1999年 朝倉健太(ドラフト1位)、2001年 山井大介(ドラフト6位)
2001年 高橋聡文(ドラフト8位)、2006年 浅尾拓也(ドラフト3位)
先を見据えた戦力補強、守備力強化という一つの指針のもと独自の評価基準がドラゴンズを強豪へと成長させていた