昨シーズン、全日本選手権初制覇、世界選手権で銀メダル
大きな飛躍を遂げた、小塚崇彦
新たなシーズンの幕開けは、アメリカ・デトロイトから始まった
小塚は今シーズンのフリー
自ら曲を選び、曲の編集までも携わっていた
その振り付けを手掛けるのは、マリーナ・ズエワ
小塚の曲に対する思いを聞きながら、一つ一つ振付けていく
『音楽を聴いて、感じたことを表現する』
これこそが今シーズン、小塚が掲げた最大のテーマ
『今後のためには表現力をやらなければいけない。
そのためには、ジャンプをやるという頭を断ち切らなければならない』
順位よりも今後を見据えた、今やるべきことを優先するという決断だった
未来のスケート人生のために取り組んだ、新たな挑戦
表現力という新たな武器を手にし、グランプリシリーズ初戦アメリカ大会に挑む
フリー直前の公式練習
ジャンプが決まらず、なかなか調子が上がらない小塚
残り時間わずかの時、リンクサイドにいた、
振付師マリーナ・ズエワが最後のアドバイスを送る
「どうしてデトロイトで出来てたことがここで出来ないの?
ただ振り付けをやってるだけっていうのにまた戻っている」とマリーナから言われた小塚
ジャンプの調子が悪かったため、またジャンプを跳びたいという気持ちが芽生えていた
ジャンプに集中するあまり、忘れかけていた表現力への意識・・・
小塚は今やるべきことを取り戻し、フリー本番に挑む
フリーでは、ジャンプのミスが続いてしまったものの、
演技を終えた小塚の表情は晴れやかだった
ステップでレベル4を獲得したのだった
表現力を磨いてきた事によって得た、ステップでの最高評価。
小塚が世界で認められた証だった
初戦のアメリカ大会から2週間後のグランプリシリーズ2戦目
優勝には届かず、結果は2位
しかし、演技構成点はアメリカを上回り、さらなる成長を実感した
まだまだ未完成
すべての歯車が噛み合ったとき、
小塚崇彦史上 最高のプログラムが完成する