放送内容

2011年12月03日(土)放送

フィギュアスケート 村上佳菜子

カテゴリー:野球

去年、シニア1年目ながらグランプリアメリカで優勝し、グランプリファイナルでは見事銅メダルを獲得。愛嬌あふれる笑顔で元気いっぱいの演技を披露し、日本女子フィギュアの未来を担う存在として注目された。
ところが、多くの期待を背負い迎えた今シーズン、村上をアクシデントが襲う。

実は昨シーズン終盤に右足の甲を疲労骨折していたのだ。

今でも痛みの残る足で彼女は練習を続けていたが、今度は新たな問題が起きた。
「硬い靴が好きですけど硬い靴だと甲のところがすごく痛くなる。今は柔らかい靴を履いているんですけど柔らかいのですごい滑りにくいです。」
自分の足に合う靴が無く、テーピンで応急処置をして演技をするしかない。この結果、今シーズン新たに挑戦するはずだったプログラムを断念、全ての計画を変更せざるを得ない、不安だらけのシーズンの始まりとなった。
そんな状況で迎えた先月のグランプリシリーズ・中国大会。結果はまさかの6位。
去年銅メダルに輝いたグランプリファイナルへの出場は絶望的となった。

そしてグランプリシリーズ2戦目、体調と靴の問題で村上は欠場すら考えるほど状態は悪かった。大会2日前、何とか調子を上げたいが、依然としてジャンプは不調。中でも彼女が苦手としている両足をクロスさせて跳ぶループジャンプが決められない。そんな厳しい状況の中でも村上と山田コーチはこの現実と真っ直ぐに向き合っていた。
「彼女が今までよりももう一つ大きくなりたいという意味でループを2回、多分ダメじゃないかなと思いながらでも入れている。今年は逃げない、そうやっていい方向に進めたら良いなと思っています」
だからこそ、不調でも逃げることなく、今の課題に取り組み続けた。

迎えたショートプログラム。ミスはあったものの、今の彼女にとっては最高の演技が出来た。そしてフリーでも納得の演技を見せ、結果は4位ながらも中国大会の時より10点以上も高い得点をマークした。

今は試練のとき。それでも決して諦めることは無い。
それがフィギュアスケーター、村上佳菜子の強さ。