放送内容

2012年03月10日(土)放送

Jリーグ開幕~2012グランパスの展望~

カテゴリー:野球

去年のJ1リーグ。最終節までもつれこんだ優勝争いは、勝点1差で柏レイソルが制した。J1昇格1年目での偉業とあいまって、それはあまりにセンセーショナルだった。しかし、名古屋グランパス・ストイコビッチ監督は、「柏の二度目のミラクルなんて、不可能だ。私は信じない」「去年と同様に我々が戦えば、グランパスは優勝できる」「No.1,チャンピオンになるそれが、我々のターゲット」。

タイトル奪取を狙うグランパス。2012年、J1リーグの優勝争い、鍵を握るチームはどこか。
元日本代表でサッカー解説者の平野氏があげたのが、「名古屋グランパス」「柏レイソル」「ガンバ大阪」「浦和レッズ」「ヴィッセル神戸」。中でも特に注目は、浦和と神戸。浦和は、J復帰した阿部、槇野、柏木と若い才能の宝庫。新指揮官ペトロヴィッチ監督は、広島時代に、槇野、柏木を見出した当人。その手腕に期待がかかる。
そして、神戸。オフの大型補強が注目。海外から復帰したザックジャパン経験者のDF伊野波、ガンバ大阪から元代表の橋本、鹿島から田代、野沢と、タレントがずらりと揃った。
最後に忘れてならない、グランパス。技術力の高い個々人もさることながら、チーム力がアップ。2008年のストイコビッチ監督就任以来、着実に成績を上げ、実力をつけてきた。しかし、当初は苦しい時期もあったとは、キャプテンの楢﨑。しかし、ぶれそうになるチームは、監督の持つ「器」で持ちこたえてきた。カリスマ性を備えながらも、選手の声をバランスよく聞く。その信頼関係こそが、グランパスの軸。指揮官自身も、冗談交じりに「グランパスの強さの秘訣は、カントクが私だから」と一言。ともあれ、やはり方針がぶれない安定性と継続性が今のグランパスの強み。

さらに上を目指すグランパスには、今年二つのポイントがあった。一つは、オプションとしての3バックの確立。
4バックをベーシックとしてきたグランパスが、3バックをとる一番のアドバンテージは?
「背の高い選手を多く入れられる」「190センチクラスの選手を5人も入れられる」「これが4バックだったら、背の高いCBの一人は私と一緒にベンチで座っているしかない、それはあまりにも損だ」(ストイコビッチ監督)セットプレーからの得点もグランパスの大きな武器。3バックをとることで、その武器に更なるみがきがかかる。
そして、もう一つ。「今年は彼の年になる。藤本が今シーズンを素晴らしいものにするだろう」(ストイコビッチ監督)。
2月24日 アイスランド戦で代表復帰した藤本は、10番を背負って代表初ゴールを決めた。それは何かを予感させるスタートだった。

そして、開幕戦。名古屋1-0清水。グランパス、タイトル奪取へ1歩を踏み出した。