ついに、この男がスタメンに戻ってきた。
背番号10、小川佳純。
今シーズンはケガで出遅れ、公式戦8試合目にして待望の初先発。
まだ万全のコンディションではないものの、フル出場し復活を印象付けた。
「普通にプレーできる喜びというか、そういうのを感じながらプレーできていたので。なんとか90分プレーすることができて、チームも勝てたので。今日はそれ以上望むことはないかなと思います」
「小川はとても経験のある選手だし、
彼のピッチ上での存在がグランパスにとって重要なものになっている。
彼が戻ってきたことは、とても良いニュースだ」(ストイコビッチ監督)
指揮官が小川にかける期待は大きい。
アジアチャンピオンズリーグ、グループステージ第3戦。
グランパスはアウェー中国で快勝し、グループ首位に躍り出た。
しかし攻撃の起点となる藤本が、累積警告により次節出場停止。
中盤で複数のポジションをこなせる小川の復帰は、チームにとって大きなプラス材料となる。
「誰かがいなくなれば、誰かがカバーして。
それでも勝たないといけないチームにグランパスはなってきていると思うので」
2009年、ACLに初出場したグランパス。
小川はチーム最多となる5得点を挙げ、ベスト4進出に大きく貢献した。
ACL通算の出場試合数・ゴール数は、共にチームトップ。
さらに小川がゴールを決めた試合は負けなしと、相性も良い。
「3年前の話なので、あんまり意識はしていないですけど。
楽しんでやる中で、自分が結果出してチームが勝てればいいかなと思います」
アジアの頂点へ向け、背番号10の力が必要不可欠。
「次の試合でまた勝ち点3を上積みできれば、また一歩グループステージ突破に近づくので。
しっかりチームとして勝てるように、自分もその中で勝利に貢献できるように頑張ります」